目隠しの布から光が微かに差し込んでいる……朝になったみたい。
あれから私は建物らしき場所に連れてこられ床に寝かせられた。
現在ここに居るのは男三人と商品が、もう一人って言ってたから恐らくメーメルだと思う。
ガサゴソと何かをやっている音がする。
何をしてるんだろう?
そう思い私は耳を澄ました。荷物を運び出しているみたいだ。
「この木箱の中身ってなんなんだ?」
「さあ……依頼じゃ中身はみるなってことだからな」
「みるなって言われると余計に気になる」
木箱かぁ……何が入ってるの? 中身は秘密みたい。それを運び出しているってことは闇売買か何か?
「みたら依頼料をもらえないだけじゃ済まないぞ」
「そ、そうだな……もしもヤバいもんだったら殺されかねない」
「そういう事だ。サッサと運び出すぞ」
ヤバい物って……考えない方がいいかなぁ(汗)。
そう思っていると私は運び出され荷馬車にのせられる。
メーメルらしき、もう一人ものせられたようだ。
その後、荷馬車は動きだした。
――場所はアクロマスグのティハイドの屋敷に移る――
ここは屋敷のムドルとベルべスクが居る部屋である。
二人は現在、朝食を食べていた。
「弁当ですか。それも、かなり質素ですね。パンも小さいですし、おかずも……これでは足りません」
「ムドル、そんなこと言っても仕方ねぇと思うぞ。オレ達は雇われてる身だ」
「そうですね……食べられるだけでも良いとしませんと」
そう言いながらも、ムドルはパンを食べながら顔を引きつらせている。
それをみてベルべスクは自分の分のパンと、おかずをムドルの器に置いた。
「オレは十分たべたからやる」
「……相変わらず優しいのですね。ですがベルべスクは大丈夫なのですか?」
「全然たべてない訳じゃねぇし、一食ぐらい抜いてもなんとかなる」
ニヤッと笑いベルべスクはムドルをみた。
「やせ我慢ですか。まあ……その気持ち、ありがたく受け取っておきますよ」
そう言いムドルは優しい笑みを浮かべる。
「ああ……それは、そうと。今日だろ?」
「ええ……朝いきなり言われた時には驚きました」
「確かにな。まあ……それだけ警戒してるってことだ」
それを聞きムドルは頷いた。
「そろそろ迎えにくる頃でしょうか?」
「だろうな。準備は、そんなにないがしとくか」
「そうですね。私もしておきますか」
ムドルは立ち上がり荷物の整理をし始める。
それを視認するとベルべスクも自分の身の回りの整理をしていた。
その後、使用人が呼びに来てムドルとベルべスクは外に用意してある馬車へと向かう。
暫くしてティハイドが来て馬車にのる。それを確認するとムドルとベルべスクは馬車の後ろに設置されている椅子に座った。
「変わった馬車だ」
「ああ、ムドル……護衛を馬車の中に入れたくねぇからだろうな」
「かなり警戒しているようだ」
チラッとムドルは馬車の中をみる。
「あまりみねぇ方がいいぞ」
「そうだな……」
そうこう話をしていると御者がのり込み馬車が動きだした。
▼△★△▼☆▼△
……――少し時は遡る。
ここはティハイドの屋敷にある一室だ。部屋の中にはグレイフェズが居てベッドから下りて軽い運動をしていた。
(昨日よりも動けるようになった。これなら少し無理なトレーニングでもいけるか?)
そう思っているとメイドが朝食を運んで来てグレイフェズのそばまで持ってくる。
食事を置くとメイドは軽く頭を下げ部屋を出ていった。
「……スゲェー!! これ全部たべていいのか」
今までみたことのないような豪華な食事にグレイフェズは目を輝かせている。
これをムドルがみたら大変なことになりそうだ。
「ヨシッ! 食べるぞ」
そう言い放ちグレイフェズは食べ始めた。
そしてグレイフェズは大量にある豪華な食事をたいらげる。その後お腹いっぱいで眠くなり、ベッドに横になると寝てしまった。
あれから私は建物らしき場所に連れてこられ床に寝かせられた。
現在ここに居るのは男三人と商品が、もう一人って言ってたから恐らくメーメルだと思う。
ガサゴソと何かをやっている音がする。
何をしてるんだろう?
そう思い私は耳を澄ました。荷物を運び出しているみたいだ。
「この木箱の中身ってなんなんだ?」
「さあ……依頼じゃ中身はみるなってことだからな」
「みるなって言われると余計に気になる」
木箱かぁ……何が入ってるの? 中身は秘密みたい。それを運び出しているってことは闇売買か何か?
「みたら依頼料をもらえないだけじゃ済まないぞ」
「そ、そうだな……もしもヤバいもんだったら殺されかねない」
「そういう事だ。サッサと運び出すぞ」
ヤバい物って……考えない方がいいかなぁ(汗)。
そう思っていると私は運び出され荷馬車にのせられる。
メーメルらしき、もう一人ものせられたようだ。
その後、荷馬車は動きだした。
――場所はアクロマスグのティハイドの屋敷に移る――
ここは屋敷のムドルとベルべスクが居る部屋である。
二人は現在、朝食を食べていた。
「弁当ですか。それも、かなり質素ですね。パンも小さいですし、おかずも……これでは足りません」
「ムドル、そんなこと言っても仕方ねぇと思うぞ。オレ達は雇われてる身だ」
「そうですね……食べられるだけでも良いとしませんと」
そう言いながらも、ムドルはパンを食べながら顔を引きつらせている。
それをみてベルべスクは自分の分のパンと、おかずをムドルの器に置いた。
「オレは十分たべたからやる」
「……相変わらず優しいのですね。ですがベルべスクは大丈夫なのですか?」
「全然たべてない訳じゃねぇし、一食ぐらい抜いてもなんとかなる」
ニヤッと笑いベルべスクはムドルをみた。
「やせ我慢ですか。まあ……その気持ち、ありがたく受け取っておきますよ」
そう言いムドルは優しい笑みを浮かべる。
「ああ……それは、そうと。今日だろ?」
「ええ……朝いきなり言われた時には驚きました」
「確かにな。まあ……それだけ警戒してるってことだ」
それを聞きムドルは頷いた。
「そろそろ迎えにくる頃でしょうか?」
「だろうな。準備は、そんなにないがしとくか」
「そうですね。私もしておきますか」
ムドルは立ち上がり荷物の整理をし始める。
それを視認するとベルべスクも自分の身の回りの整理をしていた。
その後、使用人が呼びに来てムドルとベルべスクは外に用意してある馬車へと向かう。
暫くしてティハイドが来て馬車にのる。それを確認するとムドルとベルべスクは馬車の後ろに設置されている椅子に座った。
「変わった馬車だ」
「ああ、ムドル……護衛を馬車の中に入れたくねぇからだろうな」
「かなり警戒しているようだ」
チラッとムドルは馬車の中をみる。
「あまりみねぇ方がいいぞ」
「そうだな……」
そうこう話をしていると御者がのり込み馬車が動きだした。
▼△★△▼☆▼△
……――少し時は遡る。
ここはティハイドの屋敷にある一室だ。部屋の中にはグレイフェズが居てベッドから下りて軽い運動をしていた。
(昨日よりも動けるようになった。これなら少し無理なトレーニングでもいけるか?)
そう思っているとメイドが朝食を運んで来てグレイフェズのそばまで持ってくる。
食事を置くとメイドは軽く頭を下げ部屋を出ていった。
「……スゲェー!! これ全部たべていいのか」
今までみたことのないような豪華な食事にグレイフェズは目を輝かせている。
これをムドルがみたら大変なことになりそうだ。
「ヨシッ! 食べるぞ」
そう言い放ちグレイフェズは食べ始めた。
そしてグレイフェズは大量にある豪華な食事をたいらげる。その後お腹いっぱいで眠くなり、ベッドに横になると寝てしまった。



