ここはログロスの村。そして美咲と司の家だ。あれから二人は話をしたあと家に戻ってくる。

 因みにラギルノとサフィアは、ドルムスの屋敷に護衛として居られることになった。


 現在、美咲と司は共同の部屋で話をしている。

 司の頭には、泪が乗っていた。

 「ねぇ、司。ルイが帰って来て良かったね」

 「ああ、そうだな。だが、なんで俺の頭に乗ってるんだ?」

 「クスクス……多分、司の頭が巣みたいで落ち着くんじゃないのかな」

 そう言いながら美咲は、司から目を逸らし笑っている。

 「笑うなっ! 頭が重くて、嫌なんだからな」

 「そっかぁ……でも、いいなぁ。私だったら嬉しいんだけどね」

 美咲は羨ましそうに司の頭に乗っている泪をみつめていた。

 「それなら、ルイをどうにかしてくれ」

 「んーさっきも、おいでって言ったけど無理だったからなぁ」

 「そうだったな」

 司はそう言い不貞腐れている。

 「そうだ! これから、色々と大変になるね」

 「ああ、そうだな。だけど、村長になるのはいいが。しばらく城の方に行かなきゃならない」

 「そうだね。それだと、村長が居なくなっちゃう」

 そう美咲が言うと司は考えた。

 「そうなると誰かに頼むしかないな」

 「うん、誰がいいのかな?」

 「この村に居るヤツだと、そうだな……………………サフィアしかいないか」

 それを聞き美咲は頷く。

 「そうなると、あとで頼みにいかないとな」

 「そうだね……あっ、そうだった。そろそろご飯の用意しないと」

 「じゃあ少しの間、俺は自分の部屋にいる」

 そう言い司は、この部屋から出ていった。

 勿論、司の頭には泪が乗っている。

 それをみて美咲は、笑っていた。


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 ここは司の部屋。

 司は自分の部屋にくるなり、椅子に座り机に寄りかかる。

 (なんか司さん、この部屋にくると雰囲気が変わる……なんでだろう?)

 そう思いながら泪は、司の頭の上で思考を巡らせていた。

 「村長か……予定外だけど、身を隠すのにはいい。だが、城か……余り気が進まないな」

 そう言い机上の一点をみつめる。

 (んー、今の所は余り変わってないね)

 そう思いながら泪は部屋を見回した。

 「……!?」

 泪は厄災の箱がないことに気づき驚く。

 (……あの厄災が入った箱がない。じゃあ、全部……)

 そう思い泪は、このあとのことを考えてしまい涙が出てくる。

 「ん? そういえば、厄災の箱……まあいいか。どうせ、今すぐどうこうなる訳じゃないしな」

 それを聞き泪は、司の頭をくちばしで突っついた。

 「イテエェェエエエー……」

 そう叫び司は、頭の上に乗っている泪を捕まえようとする。

 だが泪は、素早く飛び上がり避けた。そして、また司の頭の上にのる。

 そしてその後も司と泪は、美咲が呼びにくるまで同じことを繰り返していたのだった。