ここはギルドの掲示板の前。
私は目を輝かせながら掲示板に貼られた依頼書を眺めていた。
「うわぁー、これが依頼書なんだぁ」
色々な依頼がある。魔物の討伐、城関係の依頼、町の諸々な仕事の依頼、その他にも沢山あった。
どれにしようかなぁ。んー、まだワラランク1だから……そうなると……。
討伐系だと、今のランクじゃグレイが言うようにジェルゼリーの駆除しかない。
ハァ~、それ以外で探すしかないかぁ。
そう思いながら探した。……っと、一枚の依頼書が目に留まる。
「これって、受付の募集」
そこには【ギルドの受付をしてくれる者を募集。但し、冒険者も兼ねてもらうため体力に自信がある者のみ。ランク:ワラランク1以上……】と書かれていた。
「これいい。絶対やりたい! それに受付だけじゃないし」
その依頼書を何度も見直す。
「うん、大丈夫。だけど、この依頼書……持っていけばいいのかな?」
そうこう思考を巡らせた。
「どうした? なんかいい仕事あったのか」
その声を聞き私は振り返る。そこにはグレイとドルバドスさんが立っていた。
「うん、これ!」
私は受付の依頼が書かれた紙を指差す。
「ほう、受付か。ん? このギルドの受付!? ドルバドスさん、これはどういう事だ……」
「なるほど、それか。だがなぁ、冒険者も兼ねてもらわねぇとならんからな。嬢ちゃんにできるか?」
「大丈夫です! 体力には自信あるので」
それを聞きドルバドスさんは難しい表情になった。
「ちょっと待ってくれ。グレイどうする?」
「どうする、って……いつまでもこの町にはいられない。それもあるが……ドルバドスさん、なぜ急に受付を? 今まで誰も雇わなかったのに、」
「最近、一人じゃ成り立たなくなった。限界ってやつか。それに以前より依頼も増え……ならこの際、募集してみるかってな」
そう言い掲示板をみている。
「そういう事ですか。んー、この依頼書を見る限りだと……短期じゃない」
「ああ、できれば長期でやってもらいてぇからな」
「そっかぁ。でも、いいなぁ。一度でいいからやってみたい。この世界に居る間だけでも」
私は依頼書を残念そうにみた。
「そうだな。事情はグレイにある程度、聞いてる。ずっとこの町には居れねぇだろうし」
「ええ、俺も調べたいことがありますし」
「そうだったな。となると……」
そう言うとドルバドスさんは私に視線を向け考え始める。
「うむ、嬢ちゃんのその様子じゃ諦めきれねぇみてぇだな。それならどうだ。別のギルドで修行してくるってのは?」
「修行? それって……」
「まぁどの道、他のギルドの受付の管理方法とか仕組みも知っておきてぇ」
それを聞いたグレイは悩んでいた。
「……それなら、問題ないか。だがその間、ここは大丈夫なのか?」
「そらりゃ、まぁ……しばらくは大丈夫だろう。いままでも、一人でやって来たからな。で、どうする?」
「はい! 勿論、やります!!」
私は思いっきり声を張り上げる。それをみたグレイは、なぜか笑いを堪えていた。
「プッ……。お前、本当に大丈夫なのか?」
「あー、馬鹿にしてる。大丈夫だもん!」
「ほう、じゃあ投げ出すなよ。ジェルゼリーの時のようにな」
そう言われ私は、ムッとする。
「じゃあ、手続きや手紙を書かんとな」
ドルバドスさんはそう言いカウンターの方に向かう。そのあとを私とグレイが追った。
私は目を輝かせながら掲示板に貼られた依頼書を眺めていた。
「うわぁー、これが依頼書なんだぁ」
色々な依頼がある。魔物の討伐、城関係の依頼、町の諸々な仕事の依頼、その他にも沢山あった。
どれにしようかなぁ。んー、まだワラランク1だから……そうなると……。
討伐系だと、今のランクじゃグレイが言うようにジェルゼリーの駆除しかない。
ハァ~、それ以外で探すしかないかぁ。
そう思いながら探した。……っと、一枚の依頼書が目に留まる。
「これって、受付の募集」
そこには【ギルドの受付をしてくれる者を募集。但し、冒険者も兼ねてもらうため体力に自信がある者のみ。ランク:ワラランク1以上……】と書かれていた。
「これいい。絶対やりたい! それに受付だけじゃないし」
その依頼書を何度も見直す。
「うん、大丈夫。だけど、この依頼書……持っていけばいいのかな?」
そうこう思考を巡らせた。
「どうした? なんかいい仕事あったのか」
その声を聞き私は振り返る。そこにはグレイとドルバドスさんが立っていた。
「うん、これ!」
私は受付の依頼が書かれた紙を指差す。
「ほう、受付か。ん? このギルドの受付!? ドルバドスさん、これはどういう事だ……」
「なるほど、それか。だがなぁ、冒険者も兼ねてもらわねぇとならんからな。嬢ちゃんにできるか?」
「大丈夫です! 体力には自信あるので」
それを聞きドルバドスさんは難しい表情になった。
「ちょっと待ってくれ。グレイどうする?」
「どうする、って……いつまでもこの町にはいられない。それもあるが……ドルバドスさん、なぜ急に受付を? 今まで誰も雇わなかったのに、」
「最近、一人じゃ成り立たなくなった。限界ってやつか。それに以前より依頼も増え……ならこの際、募集してみるかってな」
そう言い掲示板をみている。
「そういう事ですか。んー、この依頼書を見る限りだと……短期じゃない」
「ああ、できれば長期でやってもらいてぇからな」
「そっかぁ。でも、いいなぁ。一度でいいからやってみたい。この世界に居る間だけでも」
私は依頼書を残念そうにみた。
「そうだな。事情はグレイにある程度、聞いてる。ずっとこの町には居れねぇだろうし」
「ええ、俺も調べたいことがありますし」
「そうだったな。となると……」
そう言うとドルバドスさんは私に視線を向け考え始める。
「うむ、嬢ちゃんのその様子じゃ諦めきれねぇみてぇだな。それならどうだ。別のギルドで修行してくるってのは?」
「修行? それって……」
「まぁどの道、他のギルドの受付の管理方法とか仕組みも知っておきてぇ」
それを聞いたグレイは悩んでいた。
「……それなら、問題ないか。だがその間、ここは大丈夫なのか?」
「そらりゃ、まぁ……しばらくは大丈夫だろう。いままでも、一人でやって来たからな。で、どうする?」
「はい! 勿論、やります!!」
私は思いっきり声を張り上げる。それをみたグレイは、なぜか笑いを堪えていた。
「プッ……。お前、本当に大丈夫なのか?」
「あー、馬鹿にしてる。大丈夫だもん!」
「ほう、じゃあ投げ出すなよ。ジェルゼリーの時のようにな」
そう言われ私は、ムッとする。
「じゃあ、手続きや手紙を書かんとな」
ドルバドスさんはそう言いカウンターの方に向かう。そのあとを私とグレイが追った。