ここは闘技場のような場所がみえる部屋。そしてティハイドが居る部屋だ。
ティハイドは部屋の窓からグレイフェズ達の対戦を食い入るようにみている。
「これは面白くなりそうだ。それにしても、まさか三人共に……。フッ、これは大きな収穫」
そう言いティハイドは、その後「ワハハハハ――……」と笑った。
――場所は、闘技場のような部屋に移る――
カロムはベルべスク目掛け剣を振り下ろした。
それをベルべスクは咄嗟に避けカロムの腕を掴もうとする。
それに気づきカロムは、瞬時に後退しジャンプをした。そしてベルべスクの背後をとる。それと同時に剣を振り翳した。
「ハッ!? 居ないっ!」
カロムは剣を振り下ろそうとするも、目の前に居るはずのベルべスクがいつの間にか消えている。
慌ててカロムは、ベルべスクの気配を探しながら周囲を見渡した。
「おいっ! どこみてる!?」
そう言いベルべスクは、カロムの頭上から落下してくる。
「上だとっ!!」
その声に気づきカロムは見上げた。そして即座に避けようとする。
だが既に遅し……。ベルべスクは頭から落下し両手を伸ばすとカロムの体を掴んだ。と同時に、そのまま反り返るとカロムを持ち上げるように地面に着地した。
そしてベルべスクはその反動を使い、掴んでいたカロムを離し放り投げる。
カロムは宙を舞いその後、落下し床に体を思いっきり打ちつけた。
「グハッ!! ……ゲホゲホッ……」
口から血を流しカロムは、ベルべスクを虚ろな目でみる。そのあとカロムは、なんとかよろけながらも立ち上がった。
「ほう……結構、根性あるじゃねぇか。まあそうじゃねぇと、つまらねぇがな」
そう言いベルべスクは、カロムを見下すようにみる。
それを聞きカロムは、キッとベルべスクを睨んだ。
一方グレイフェズとムドルはと云うと……。
グレイフェズは剣を構え直しムドルを見据えた。と同時に切先を左斜め下に向け、前へ重心をかける。
(技? こんな所で使うつもりですか。なるほど……一撃で終わらそうと。私の力を、過小評価している……いえその逆ですね。
長期戦は不利……と。まぁいいでしょう、迎え撃つだけですので……)
それをみたムドルは、警戒し身構えた。
すかさずグレイフェズは、左手を滑らせるように桶へと移動させる。
《フレイヤ バーニング・バーストっ!!》
そう言い放つと左手が触れている桶の一部に魔法陣が現れた。その魔法陣は発光して炎が現れ刃を覆い包む。
それを視認したグレイフェズは、素早く剣を右へと振る。それと同時に、左手を柄の方へ移動させた。その後、両手で振り切る。すると剣から、轟々と燃え盛る炎が放たれた。
それをみてムドルは、罠を避けながら左へと跳び床に着地する。
(はて? まさか、これはっ!?)
グレイフェズが放った炎の斬魔を瞬時に目で追い、ムドルは驚いた。
そうグレイフェズが放った炎の斬魔は、ムドルを狙ったものではない。罠を全て破壊するため放ったのだ。
炎の斬魔は、全ての罠に当たり爆発していく。そして全ての罠を消し去った。
それを確認するとグレイフェズは、ムドルを凝視する。
「これで、なんも気にしねえで戦えるな」
そう言いグレイフェズは、ニヤリと笑った。
「ああ、そうだな」
ムドルは悔しそうな表情で、グレイフェズを睨みみる。
ティハイドは部屋の窓からグレイフェズ達の対戦を食い入るようにみている。
「これは面白くなりそうだ。それにしても、まさか三人共に……。フッ、これは大きな収穫」
そう言いティハイドは、その後「ワハハハハ――……」と笑った。
――場所は、闘技場のような部屋に移る――
カロムはベルべスク目掛け剣を振り下ろした。
それをベルべスクは咄嗟に避けカロムの腕を掴もうとする。
それに気づきカロムは、瞬時に後退しジャンプをした。そしてベルべスクの背後をとる。それと同時に剣を振り翳した。
「ハッ!? 居ないっ!」
カロムは剣を振り下ろそうとするも、目の前に居るはずのベルべスクがいつの間にか消えている。
慌ててカロムは、ベルべスクの気配を探しながら周囲を見渡した。
「おいっ! どこみてる!?」
そう言いベルべスクは、カロムの頭上から落下してくる。
「上だとっ!!」
その声に気づきカロムは見上げた。そして即座に避けようとする。
だが既に遅し……。ベルべスクは頭から落下し両手を伸ばすとカロムの体を掴んだ。と同時に、そのまま反り返るとカロムを持ち上げるように地面に着地した。
そしてベルべスクはその反動を使い、掴んでいたカロムを離し放り投げる。
カロムは宙を舞いその後、落下し床に体を思いっきり打ちつけた。
「グハッ!! ……ゲホゲホッ……」
口から血を流しカロムは、ベルべスクを虚ろな目でみる。そのあとカロムは、なんとかよろけながらも立ち上がった。
「ほう……結構、根性あるじゃねぇか。まあそうじゃねぇと、つまらねぇがな」
そう言いベルべスクは、カロムを見下すようにみる。
それを聞きカロムは、キッとベルべスクを睨んだ。
一方グレイフェズとムドルはと云うと……。
グレイフェズは剣を構え直しムドルを見据えた。と同時に切先を左斜め下に向け、前へ重心をかける。
(技? こんな所で使うつもりですか。なるほど……一撃で終わらそうと。私の力を、過小評価している……いえその逆ですね。
長期戦は不利……と。まぁいいでしょう、迎え撃つだけですので……)
それをみたムドルは、警戒し身構えた。
すかさずグレイフェズは、左手を滑らせるように桶へと移動させる。
《フレイヤ バーニング・バーストっ!!》
そう言い放つと左手が触れている桶の一部に魔法陣が現れた。その魔法陣は発光して炎が現れ刃を覆い包む。
それを視認したグレイフェズは、素早く剣を右へと振る。それと同時に、左手を柄の方へ移動させた。その後、両手で振り切る。すると剣から、轟々と燃え盛る炎が放たれた。
それをみてムドルは、罠を避けながら左へと跳び床に着地する。
(はて? まさか、これはっ!?)
グレイフェズが放った炎の斬魔を瞬時に目で追い、ムドルは驚いた。
そうグレイフェズが放った炎の斬魔は、ムドルを狙ったものではない。罠を全て破壊するため放ったのだ。
炎の斬魔は、全ての罠に当たり爆発していく。そして全ての罠を消し去った。
それを確認するとグレイフェズは、ムドルを凝視する。
「これで、なんも気にしねえで戦えるな」
そう言いグレイフェズは、ニヤリと笑った。
「ああ、そうだな」
ムドルは悔しそうな表情で、グレイフェズを睨みみる。