カロムはベルべスクが護る浮遊魔鉱石へと向かう。
それをみて目を閉じるとベルべスクは、即座に魔族語を使わず詠唱する。
《闇なる存在 黒き霧 我、命ず 対象物を覆い隠せ ダークフォッグ!!》
そう言い放つと、目を見開いた。すかさず後ろにある三体の浮遊魔鉱石の方ヘと向きを変える。それと同時に、浮遊魔鉱石に向け両手を翳す。すると翳した両手の前に魔法陣が展開される。
その光景をみたカロムは立ちどまり、素早く腰に装備しているナイフを抜く。
(ダークフォッグだと!? 浮遊魔鉱石に触れることができなくなる……)
そう思いながらナイフを持ち構えた。
「させませんよ!!」
そう言いカロムは、ベルべスク目掛けナイフを投げる。
ベルべスクはそれに気づくも微動だにしない。
(ナイフか……まあいい、その程度なら問題ねぇ)
そう思いながらベルべスクは、魔法陣を展開させていく。
(動かないだと? 気づかないのか……それとも、魔法に集中するため身を犠牲にするつもりか)
そう考えながらカロムは、ベルべスクを凝視した。
カロムが放ったナイフは、ベルべスクの左肩に直撃して刺さる。ナイフが刺さった部分から血が滲みでた。
「ツゥ……」
刺さったナイフの痛さをベルべスクは堪える。
(クソッオォォォ……イテェ……。だが……このぐらい……)
苦痛な表情を浮かべながらも、ベルベスクは微動だにしない。そして更に魔法陣は展開していった。
(マジか……普通、避けるだろう。だが、それだけ集中している。それとも、ただ頭が悪いだけか?
まぁ、どっちでもいい。その前に、こんなことを考えている暇はなかった)
そう思いカロムは、ベルべスクの方へと駆け出した。
ベルべスクはそれに気づくも集中している。すると魔法陣が展開し終えた。それと同時に、魔法陣が発光し黒い霧が放たれる。
それを視認するとベルべスクは、苦痛の表情を浮かべながら翳している両手を外側に移動させた。黒い霧はその動きに誘導されるように広がり浮遊魔鉱石へと向かう。
それをみたカロムは、間に合わないと思い立ちどまる。
「クッ、間に合いませんでしたか」
カロムはそう言いベルべスクの背中を睨みみる。
そしてベルべスクが放った黒い霧は、三体の浮遊魔鉱石を覆い包んだ。
それを確認するとベルべスクは、自分の肩に刺さったナイフを躊躇いなく抜いた。すると冷や汗をかき苦痛の表情を浮かべる。
その後ベルべスクは、カロムの方を向き鋭い眼光で睨んだ。
「さて、これで……いい。で、どうする? オレを倒さないと……浮遊魔鉱石は、破壊できねぇぞ」
「ええ、そうのようですね」
そう言いカロムは、顔を引きつらせながらベルべスクをみた。
「だがなんで、オレにナイフを刺したあと連続で攻撃してこなかった?」
「そういえば……確かに、そうすれば良かった」
カロムはそう言い、悔しそうにベルべスクをみる。
そしてその後、二人は互いに身構え牽制し合っていたのだった。
それをみて目を閉じるとベルべスクは、即座に魔族語を使わず詠唱する。
《闇なる存在 黒き霧 我、命ず 対象物を覆い隠せ ダークフォッグ!!》
そう言い放つと、目を見開いた。すかさず後ろにある三体の浮遊魔鉱石の方ヘと向きを変える。それと同時に、浮遊魔鉱石に向け両手を翳す。すると翳した両手の前に魔法陣が展開される。
その光景をみたカロムは立ちどまり、素早く腰に装備しているナイフを抜く。
(ダークフォッグだと!? 浮遊魔鉱石に触れることができなくなる……)
そう思いながらナイフを持ち構えた。
「させませんよ!!」
そう言いカロムは、ベルべスク目掛けナイフを投げる。
ベルべスクはそれに気づくも微動だにしない。
(ナイフか……まあいい、その程度なら問題ねぇ)
そう思いながらベルべスクは、魔法陣を展開させていく。
(動かないだと? 気づかないのか……それとも、魔法に集中するため身を犠牲にするつもりか)
そう考えながらカロムは、ベルべスクを凝視した。
カロムが放ったナイフは、ベルべスクの左肩に直撃して刺さる。ナイフが刺さった部分から血が滲みでた。
「ツゥ……」
刺さったナイフの痛さをベルべスクは堪える。
(クソッオォォォ……イテェ……。だが……このぐらい……)
苦痛な表情を浮かべながらも、ベルベスクは微動だにしない。そして更に魔法陣は展開していった。
(マジか……普通、避けるだろう。だが、それだけ集中している。それとも、ただ頭が悪いだけか?
まぁ、どっちでもいい。その前に、こんなことを考えている暇はなかった)
そう思いカロムは、ベルべスクの方へと駆け出した。
ベルべスクはそれに気づくも集中している。すると魔法陣が展開し終えた。それと同時に、魔法陣が発光し黒い霧が放たれる。
それを視認するとベルべスクは、苦痛の表情を浮かべながら翳している両手を外側に移動させた。黒い霧はその動きに誘導されるように広がり浮遊魔鉱石へと向かう。
それをみたカロムは、間に合わないと思い立ちどまる。
「クッ、間に合いませんでしたか」
カロムはそう言いベルべスクの背中を睨みみる。
そしてベルべスクが放った黒い霧は、三体の浮遊魔鉱石を覆い包んだ。
それを確認するとベルべスクは、自分の肩に刺さったナイフを躊躇いなく抜いた。すると冷や汗をかき苦痛の表情を浮かべる。
その後ベルべスクは、カロムの方を向き鋭い眼光で睨んだ。
「さて、これで……いい。で、どうする? オレを倒さないと……浮遊魔鉱石は、破壊できねぇぞ」
「ええ、そうのようですね」
そう言いカロムは、顔を引きつらせながらベルべスクをみた。
「だがなんで、オレにナイフを刺したあと連続で攻撃してこなかった?」
「そういえば……確かに、そうすれば良かった」
カロムはそう言い、悔しそうにベルべスクをみる。
そしてその後、二人は互いに身構え牽制し合っていたのだった。