私はグレイとムドルさんのことを心配に思いながら、厄災の追い出し作業をしていた。


 二人共、大丈夫だよね。なんかもっといい方法でもあれば……。


 そう考えるも何も思いつかない。

 そうこう自問自答しながら、デビルミストや寄生植物を人々の体内から追い出す。

 「あれ?」

 私は人々から追い出したデビルミストをみて疑問に思う。


 そういえば私が追い出したデビルミスト……どこに向かってるの?


 そう私は今頃になって気づいた。追い出したデビルミストのことを……。そして、そのデビルミストの行く先を目で追う。


 怪物の方に向かってる。それをグレイが駆除してくれてた。良かったぁ……でも、大変そうだね。
 ムドルさんも、苦戦してるっぽい。二人共、大丈夫かなぁ……。


 そう思いながらも追い出し作業を続けた。



 ――視点は、グレイフェズとムドルの方へと移る――


 あれからムドルは、あらゆる方法で挑むも紫の鬼のような怪物を倒すことができずにいた。

 (クッ……こんなとんでもない怪物、どうしろと……)

 流石のムドルも息を切らし、紫の鬼のような怪物を見据えている。


 片やグレイフェズは、ひたすらデビルミストの群れを技を使い大剣で駆除していた。

 (さっきよりは楽になった。だけど、流石にこの数……キリがない)

 そう思いながらデビルミストの群れを大剣で斬っていく。とその時、グレイフェズは体勢を崩し転んだ。

 「って、まずい!?」

 そう言いながら立ち上がり体勢を立て直した。

 「……?」

 グレイフェズは不思議に思う。そうデビルミストの群れは、グレイフェズに目もくれず紫の鬼のような怪物の方に向かっていたからである。

 「どうなっている? ムドル、悪い! 体勢を崩してデビルミストを逃した」

 「分かりました。なんとか食い止めてみます」

 「それと……デビルミストの様子が変だ。俺に気づいてない訳じゃないのに、なぜか無視している」

 それを聞きムドルは、向かいくるデビルミストの群れを見据えながら口を開いた。

 「デビルミストも、こっちの怪物と同じという事ですか」

 「そっちもってことは、その怪物も俺たちのことが眼中にないって訳か」

 「そうなりますね。倒すにも、かなりやりずらいです」

 そうこう話してるうちにもデビルミストの群れは、ムドルの方に向かってくる。

 「大丈夫か?」

 「ええ、なんとかやってみます」

 そういいながらムドルは身構えた。

 それを確認するとグレイフェズは、再びデビルミストの群れを駆除していく。

 (なんとか、しないとな)

 そう思うも一向にデビルミストは減らない。

 (さてと、グレイが逃がしたデビルミストを先に処理しなければいけませんね)

 そう思いながらムドルは、どう戦ったらいいのかと考えていた。