グレイフェズは怒っていた。
(確かに恨んでいたかもしれない。だとしても……こんなとんでもない物を創り出して封印しておくって……。
……だけど封印したってことは……厄災を創ったが実際、実行できなかったのか? いや、違う。厄災は、何度かこの世界に解き放たれている。ってことは……)
そう思い辺りを見回してみる。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙――――」
そう叫び頭を掻きむしった。
「考えてるだけ無駄か。このことについて、あとでムドルと話し合わねえとな。それに何か知ってるかもしれない」
そう考えがまとまると、大剣を握り直し眼前の寄生植物を斬る。その後も、デビルミストや寄生植物を駆除していった。
――視点は、泪へと移る――
ムドルさんから手紙がきた。そこには異界の怪物や魔獣系の厄災のことが……。
どうするのかな? 倒せば、余計に強くなるって書いてあった。……はて? そういえば、なんだろう。デビルミストが一体の怪物の方に集まっているようにみえる。
そう思いグレイの方をみた。
「ねぇ、グレイ。デビルミストの様子がおかしいよ」
それを聞きグレイは私をみたあと、怪物の方に集まって行くデビルミストへと視線を向ける。
「確かに変だ。これは……一度ムドルの所に集まるぞ。何か分かるかもしれない」
「そうだね。メーメルにも伝えないと」
そう思いメーメルの方を向いた。すると目の前にメーメルが居て私は、ビックリする。
「あ、メーメル。い……居たんだね」
「うむ、妾も気づいたのじゃ。だからここにおる」
「なら、話は早い。状況次第じゃ、ルイの能力をまた使うことになる」
そう言いながらグレイは、つらそうな表情で私をみた。
「うん、そうだね。私は大丈夫だよ」
能力の方は問題ない。たけど、あちこち体が痛くなってきている。……ちょっと、つらいかも。
でも、そんなことは言っていられないと思った。
「じゃあ、行くぞ!!」
そう言うとグレイは、ムドルさんの方を向き歩き出す。そのあとを私とメーメルは追った。
▼△★▽▲☆▼△
ムドルさんの所までくる。そこにはベルべスクがいた。
「持ち場を離れ、どうしたのですか?」
「ムドル、気づいてるか。デビルミストが一体の怪物の所に集まっている」
「そのことですか。ええ、さっき気づきました。それで、丁度どうしようか考えていたところです」
そう言うとムドルさんは、その怪物の方をみる。
「なんで集まっているのか分かるか?」
「いいえ、この姿になっていても分かりません」
「そうか。やっぱり、ルイの能力に頼るしかないな」
それを聞き私は、コクリと頷いた。
「じゃあ、急いで使うスキル探すね」
そう言いながら私は、プレートをバッグから取り出す。そして調べ始める。
その間グレイとムドルさんとメーメルは、目の前の厄災を警戒し身構えていた。
(確かに恨んでいたかもしれない。だとしても……こんなとんでもない物を創り出して封印しておくって……。
……だけど封印したってことは……厄災を創ったが実際、実行できなかったのか? いや、違う。厄災は、何度かこの世界に解き放たれている。ってことは……)
そう思い辺りを見回してみる。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙――――」
そう叫び頭を掻きむしった。
「考えてるだけ無駄か。このことについて、あとでムドルと話し合わねえとな。それに何か知ってるかもしれない」
そう考えがまとまると、大剣を握り直し眼前の寄生植物を斬る。その後も、デビルミストや寄生植物を駆除していった。
――視点は、泪へと移る――
ムドルさんから手紙がきた。そこには異界の怪物や魔獣系の厄災のことが……。
どうするのかな? 倒せば、余計に強くなるって書いてあった。……はて? そういえば、なんだろう。デビルミストが一体の怪物の方に集まっているようにみえる。
そう思いグレイの方をみた。
「ねぇ、グレイ。デビルミストの様子がおかしいよ」
それを聞きグレイは私をみたあと、怪物の方に集まって行くデビルミストへと視線を向ける。
「確かに変だ。これは……一度ムドルの所に集まるぞ。何か分かるかもしれない」
「そうだね。メーメルにも伝えないと」
そう思いメーメルの方を向いた。すると目の前にメーメルが居て私は、ビックリする。
「あ、メーメル。い……居たんだね」
「うむ、妾も気づいたのじゃ。だからここにおる」
「なら、話は早い。状況次第じゃ、ルイの能力をまた使うことになる」
そう言いながらグレイは、つらそうな表情で私をみた。
「うん、そうだね。私は大丈夫だよ」
能力の方は問題ない。たけど、あちこち体が痛くなってきている。……ちょっと、つらいかも。
でも、そんなことは言っていられないと思った。
「じゃあ、行くぞ!!」
そう言うとグレイは、ムドルさんの方を向き歩き出す。そのあとを私とメーメルは追った。
▼△★▽▲☆▼△
ムドルさんの所までくる。そこにはベルべスクがいた。
「持ち場を離れ、どうしたのですか?」
「ムドル、気づいてるか。デビルミストが一体の怪物の所に集まっている」
「そのことですか。ええ、さっき気づきました。それで、丁度どうしようか考えていたところです」
そう言うとムドルさんは、その怪物の方をみる。
「なんで集まっているのか分かるか?」
「いいえ、この姿になっていても分かりません」
「そうか。やっぱり、ルイの能力に頼るしかないな」
それを聞き私は、コクリと頷いた。
「じゃあ、急いで使うスキル探すね」
そう言いながら私は、プレートをバッグから取り出す。そして調べ始める。
その間グレイとムドルさんとメーメルは、目の前の厄災を警戒し身構えていた。