ここは広場の中央。多種多様な厄災が暴れていた。厄災に憑依、寄生される者。異界の怪物、魔獣などにより惨殺されていく者たち……余りにも酷い光景である。
あれから泪たちは、二手に分かれた。
泪とグレイフェズとメーメルは、憑依や寄生系の厄災の排除に向かい。片やムドルとベルべスクは、異界の怪物や魔獣などの駆除の方に向かった――
――現在……私は、能力を使い対処している。
そう【遠距離サーチ】と【見極めレベル1】の能力を使い情報を得て、緑の点が示した場所を鞘に収まったままの剣であて追い出す。それを、一人一人に行なっていった。
そうデビルミストに侵された者やパラサイト系に寄生された者、それらを体内から追い出しているのだ。
「数が多い……これじゃ、私の体力が保たない。どうしよう……」
そう言いながらも、休む暇などない。ただひたすら能力を使い、一人……また一人と対応していった。
――場面は、広場の厄災が居ない場所に移る――
一方メーメルは、ここで待機し泪の方に目掛け手を翳していた。
そう泪が厄災を追い出したあと、また憑依や寄生しないように人々をここに集めていたのだ。
「数が多すぎるのじゃ。うむ、ひとまずは……この辺で良いかのう」
そう言うと魔族語で転移の魔法を唱える。
《大地の精 現の地と別の地 異空の狭間 その扉を開き 我と彼の者 我、思う場所へ転移されたし!!》
そう言いながらタータム草原を思い浮かべた。
その後メーメルは、横たわっている数十名の者たちと安全なタータム草原の方へと転移する。
▼△★▽▲☆▼△
ここはタータム草原。バールドア城からタルキニアの町までの範囲に、結界が張られていた。そのため、ここまで厄災がくることはない。
そのこともありメーメルは、ここに転移してきた。
「この辺なら問題ないのじゃ。さて、この者たちをこのままここに置いていく訳にもいかぬのう」
そう言い魔族語で魔法を唱え大きな結界を張る。
「これで、良いのじゃ」
そう納得すると転移させてきた者たちに、簡単な治癒魔法を施した。
その後メーメルは再び転移の魔法を唱える。そして、バールドア城にある広場の持ち場へと戻った。
それからもメーメルは、それらを何度も繰り返し行う……。
――場面は変わり、バールドア城の広場の中央――
グレイフェズは、泪が追い出したデビルミストや寄生植物と戦っている。
「クソッ、数が多すぎる!? もっと手っ取り早く駆除できないのか……」
そう言いグレイフェズは、目の前にいるデビルミストを凝視した。
そして時は少し遡り――
グレイフェズは泪とメーメルの動きを目で追っている。
『まだ不安だが、やるしかないよな』
改めて気持ちを切り替えると瞼を閉じた。その後、脳裏に必要な物を思い浮かべる。
(ヨシ、良い感じだ。今までとは、違う大剣……まあいいか。これを使えってことなんだろうからな!)
そう思い両手を目の前に翳した。それから、浮かび上がって来た文字を読み上げる。
『マジカル・バスターソード【エクスゼディ】をこの手にっ!!』
そう叫んだ。すると脳裏に大剣エクスゼディが、ハッキリ浮かび上がる。
それと同時に、翳す両手の前に魔法陣が現れた。その魔法陣から大剣の柄がみえ現れ上昇していく。すかさず、その大剣の柄を握り思いっきり引き抜いた。
それを確認したように魔法陣は消える。
グレイフェズは、エクスゼディの剣先を上向きに持ち直し眺めみた。
その大剣は紫と白と青の色が混ざり、天使の飾りが施されている。
『スゲー……これ、俺が具現化したんだよな』
大剣に魅入っていたが、ハッと我に返った。
『危ない危ない。こんなことしてる場合じゃなかった』
そう言うと大剣を持ち直し目の前のデビルミストを見据える。
それと同時に、大剣を構え直し刃を左横に向けた。そしてすかさず大剣を、デビルミストに目掛け思いっきり右方向に振り斬る。
大剣で斬られたデビルミストは、真っ二つになり漆黒の炎に包まれ消滅した。
『魔力を使わず、倒せた。これなら……いけるかもしれない』
そう言うとグレイフェズは、その辺にいるデビルミストやパラサイト系の厄災を次々に駆除していく……。
そして現在に戻り――
グレイフェズは他に方法がないかと悩む。
「もっと、いい方法はないのか?」
そう言い面倒くさそうな顔になりながらも、デビルミストやパラサイト系の厄災を次々と倒していったのだった。
あれから泪たちは、二手に分かれた。
泪とグレイフェズとメーメルは、憑依や寄生系の厄災の排除に向かい。片やムドルとベルべスクは、異界の怪物や魔獣などの駆除の方に向かった――
――現在……私は、能力を使い対処している。
そう【遠距離サーチ】と【見極めレベル1】の能力を使い情報を得て、緑の点が示した場所を鞘に収まったままの剣であて追い出す。それを、一人一人に行なっていった。
そうデビルミストに侵された者やパラサイト系に寄生された者、それらを体内から追い出しているのだ。
「数が多い……これじゃ、私の体力が保たない。どうしよう……」
そう言いながらも、休む暇などない。ただひたすら能力を使い、一人……また一人と対応していった。
――場面は、広場の厄災が居ない場所に移る――
一方メーメルは、ここで待機し泪の方に目掛け手を翳していた。
そう泪が厄災を追い出したあと、また憑依や寄生しないように人々をここに集めていたのだ。
「数が多すぎるのじゃ。うむ、ひとまずは……この辺で良いかのう」
そう言うと魔族語で転移の魔法を唱える。
《大地の精 現の地と別の地 異空の狭間 その扉を開き 我と彼の者 我、思う場所へ転移されたし!!》
そう言いながらタータム草原を思い浮かべた。
その後メーメルは、横たわっている数十名の者たちと安全なタータム草原の方へと転移する。
▼△★▽▲☆▼△
ここはタータム草原。バールドア城からタルキニアの町までの範囲に、結界が張られていた。そのため、ここまで厄災がくることはない。
そのこともありメーメルは、ここに転移してきた。
「この辺なら問題ないのじゃ。さて、この者たちをこのままここに置いていく訳にもいかぬのう」
そう言い魔族語で魔法を唱え大きな結界を張る。
「これで、良いのじゃ」
そう納得すると転移させてきた者たちに、簡単な治癒魔法を施した。
その後メーメルは再び転移の魔法を唱える。そして、バールドア城にある広場の持ち場へと戻った。
それからもメーメルは、それらを何度も繰り返し行う……。
――場面は変わり、バールドア城の広場の中央――
グレイフェズは、泪が追い出したデビルミストや寄生植物と戦っている。
「クソッ、数が多すぎる!? もっと手っ取り早く駆除できないのか……」
そう言いグレイフェズは、目の前にいるデビルミストを凝視した。
そして時は少し遡り――
グレイフェズは泪とメーメルの動きを目で追っている。
『まだ不安だが、やるしかないよな』
改めて気持ちを切り替えると瞼を閉じた。その後、脳裏に必要な物を思い浮かべる。
(ヨシ、良い感じだ。今までとは、違う大剣……まあいいか。これを使えってことなんだろうからな!)
そう思い両手を目の前に翳した。それから、浮かび上がって来た文字を読み上げる。
『マジカル・バスターソード【エクスゼディ】をこの手にっ!!』
そう叫んだ。すると脳裏に大剣エクスゼディが、ハッキリ浮かび上がる。
それと同時に、翳す両手の前に魔法陣が現れた。その魔法陣から大剣の柄がみえ現れ上昇していく。すかさず、その大剣の柄を握り思いっきり引き抜いた。
それを確認したように魔法陣は消える。
グレイフェズは、エクスゼディの剣先を上向きに持ち直し眺めみた。
その大剣は紫と白と青の色が混ざり、天使の飾りが施されている。
『スゲー……これ、俺が具現化したんだよな』
大剣に魅入っていたが、ハッと我に返った。
『危ない危ない。こんなことしてる場合じゃなかった』
そう言うと大剣を持ち直し目の前のデビルミストを見据える。
それと同時に、大剣を構え直し刃を左横に向けた。そしてすかさず大剣を、デビルミストに目掛け思いっきり右方向に振り斬る。
大剣で斬られたデビルミストは、真っ二つになり漆黒の炎に包まれ消滅した。
『魔力を使わず、倒せた。これなら……いけるかもしれない』
そう言うとグレイフェズは、その辺にいるデビルミストやパラサイト系の厄災を次々に駆除していく……。
そして現在に戻り――
グレイフェズは他に方法がないかと悩む。
「もっと、いい方法はないのか?」
そう言い面倒くさそうな顔になりながらも、デビルミストやパラサイト系の厄災を次々と倒していったのだった。