ここはスイラジュンムの遥か上空にある天空城。
スイクラムは水晶に映るドラバルトの姿をみて驚く。
「まさか、なぜ? ……魔王テルマを倒した勇者は、ドラバルトを仕留めそこなっていたっていうの?」
そう言い険しい表情を浮かべる。
(……ドラバルトが生きていた。それも珍竜ドラギドラスという仮の姿で……。恐らく勇者と戦っていてあの姿に変えられ、能力までも封じられた。そのため何千年も戻れずにいたのでしょう。
ですが、美鈴の能力で元の姿に……。これは厄介ですわ。どうすれば? 下手に刺激すれば面倒なことになりかねないわね)
そう思い悔しさのあまり左手の人差し指を噛んだ。
そうドラバルトを下手に刺激して、スイラジュンムの脅威……いや、自分が管理する世界を滅茶苦茶にされることを恐れたからである。
「仕方ないわ。今は、様子をみるしかないようね」
その後スイクラムは水晶を食い入るようにみながら監視を続けた。
場所は移りここは、ドラギドラスの洞窟。周囲には、緊迫した空気が漂っている。
ドラバルトは、背中に翼を生やしマグドラスの目の高さまでくると、ニヤリと笑みを浮かべた。
「マグドラス。俺に決闘を申し出たこと後悔するなよ」
「ホザケッ!! 後悔するのはお前の方だ。あのミスズとかいう女勇者がどんな方法でお前をドラバルト様の姿に変えたかはしらん」
一呼吸置きキッとドラバルトを睨み再び口を開く。
「だが、口調や姿を真似られたとしても、能力や強さまでは無理なはずだっ!!」
「ほう、まだ信用していないようだな。まあいい、死なない程度に軽く遊んでやろう」
そう言われマグドラスは、ムカッとし頭に血がのぼった。
「あくまでも、ドラバルト様だと言い張る気かぁぁぁっ!?」
「ああ勿論だ。本人なのだからなっ!」
そう言いマグドラスを見下す態度をとる。
マグドラスはその態度に怒りを露わにした。と同時に、全身を覆う炎が急激に増す。
近くでみていた美鈴は、その迫力に……いや、ドラバルトとマグドラスの威圧感に押されその場にいるのが困難だ。
「何これ、て……。その前に、ウチが傍にいると邪魔になりそうだね」
そう思い美鈴は、ドラバルトとマグドラスから遠ざかり大きな岩壁の物陰から戦況を伺うことにした。
翼を使わずに魔力だけで宙に浮きながらドラバルトは、キッとマグドラスを睨む。
一瞬マグドラスは怯んだ。
そう一瞬だけ、ドラバルトから覇気が放たれたのを感じたからである。
「……!?」
(なっ、覇気だと。威圧感、迫力だけではなく。……ここまで真似ることができるものなのか? いやいやいやいや、恐らくあの女勇者が何かしたにすぎん)
そう思いドラバルトを睨み口から業火の炎を吐く。
その炎はドラバルトへと向かいくる。だがドラバルトは身構えもせず、ただその炎をみて笑みを浮かべ立っているだけだ。
その炎がドラバルトを襲う、いや当たる寸前のとこで掻き消された。
「フンッ、この程度か。これでは、効かぬぞ。まさか、これで終わりではないだろうな」
そう言い余裕の表情でマグドラスをみやる。
それをみたマグドラスは大量の汗をかき顔を引きつらせた。
(まさか、こんなことが……)
スイクラムは水晶に映るドラバルトの姿をみて驚く。
「まさか、なぜ? ……魔王テルマを倒した勇者は、ドラバルトを仕留めそこなっていたっていうの?」
そう言い険しい表情を浮かべる。
(……ドラバルトが生きていた。それも珍竜ドラギドラスという仮の姿で……。恐らく勇者と戦っていてあの姿に変えられ、能力までも封じられた。そのため何千年も戻れずにいたのでしょう。
ですが、美鈴の能力で元の姿に……。これは厄介ですわ。どうすれば? 下手に刺激すれば面倒なことになりかねないわね)
そう思い悔しさのあまり左手の人差し指を噛んだ。
そうドラバルトを下手に刺激して、スイラジュンムの脅威……いや、自分が管理する世界を滅茶苦茶にされることを恐れたからである。
「仕方ないわ。今は、様子をみるしかないようね」
その後スイクラムは水晶を食い入るようにみながら監視を続けた。
場所は移りここは、ドラギドラスの洞窟。周囲には、緊迫した空気が漂っている。
ドラバルトは、背中に翼を生やしマグドラスの目の高さまでくると、ニヤリと笑みを浮かべた。
「マグドラス。俺に決闘を申し出たこと後悔するなよ」
「ホザケッ!! 後悔するのはお前の方だ。あのミスズとかいう女勇者がどんな方法でお前をドラバルト様の姿に変えたかはしらん」
一呼吸置きキッとドラバルトを睨み再び口を開く。
「だが、口調や姿を真似られたとしても、能力や強さまでは無理なはずだっ!!」
「ほう、まだ信用していないようだな。まあいい、死なない程度に軽く遊んでやろう」
そう言われマグドラスは、ムカッとし頭に血がのぼった。
「あくまでも、ドラバルト様だと言い張る気かぁぁぁっ!?」
「ああ勿論だ。本人なのだからなっ!」
そう言いマグドラスを見下す態度をとる。
マグドラスはその態度に怒りを露わにした。と同時に、全身を覆う炎が急激に増す。
近くでみていた美鈴は、その迫力に……いや、ドラバルトとマグドラスの威圧感に押されその場にいるのが困難だ。
「何これ、て……。その前に、ウチが傍にいると邪魔になりそうだね」
そう思い美鈴は、ドラバルトとマグドラスから遠ざかり大きな岩壁の物陰から戦況を伺うことにした。
翼を使わずに魔力だけで宙に浮きながらドラバルトは、キッとマグドラスを睨む。
一瞬マグドラスは怯んだ。
そう一瞬だけ、ドラバルトから覇気が放たれたのを感じたからである。
「……!?」
(なっ、覇気だと。威圧感、迫力だけではなく。……ここまで真似ることができるものなのか? いやいやいやいや、恐らくあの女勇者が何かしたにすぎん)
そう思いドラバルトを睨み口から業火の炎を吐く。
その炎はドラバルトへと向かいくる。だがドラバルトは身構えもせず、ただその炎をみて笑みを浮かべ立っているだけだ。
その炎がドラバルトを襲う、いや当たる寸前のとこで掻き消された。
「フンッ、この程度か。これでは、効かぬぞ。まさか、これで終わりではないだろうな」
そう言い余裕の表情でマグドラスをみやる。
それをみたマグドラスは大量の汗をかき顔を引きつらせた。
(まさか、こんなことが……)