ここは、ドラギドラスが封印されし洞窟の最深部。
あれから美鈴は、ドラギドラスと色々な話をした。すると自分と同じく女神スイクラムを恨んでいることを知る。
巨大な体のドラギドラスは、狭いと思いながらも地べたに座っていた。
「そっかぁ。だけど、どうしよう。このままここにいても何もできないし。流石にお腹もすいてきたんだけど」
「それは困ったドン。流石に、ここにはミスズが食べられるような物はないドン」
「そうだよねぇ。どうしよう? この洞窟って封印されてるんだっけ?」
暗い洞窟内をキョロキョロ見回した。
「うん、そうなんだドン。だから出れないドン」
「んー、だけど封印を解けば出れるんだよね?」
「確かにそうだけど、封印を解く方法が分からないドン」
そう言われ美鈴は、本当にどうしようかと悩んだ。
「……ねぇ、そういえばここ暗いね。これじゃ何もみえない」
「そうなのかドン? おいらは、暗い方が落ち着くドン」
「そ、そうなのね。……でも、みえないと色々と困るんじゃ?」
そう聞かれドラギドラスは腕を組み考える。
「おいらは、全然みえないわけじゃないから別に困らないドン。だけどミスズは、全然みえないのかなドン?」
そう聞かれ美鈴は、「うん」と頷いた。
ドラギドラスは、何かいい方法がないかと考える。
悩んでいるドラギドラスをみて美鈴は、自分も何かできないかと思考を巡らせた。
「そういえばドラギドラスって、どんな能力が使えるの?」
「大した能力は使えないドン。音波でかく乱させるぐらいしかできないんだドン」
「音波でかく乱、って……。それだけでも凄いと思うんだけど」
そう言い苦笑いをすると額から一滴の汗がタラリ流れ落ちる。
「そうなのかドン? だけど、普段は余り使い道ないし。今だって、使ったとしても意味がないドン」
「確かにそうだね。でも、ホントにどうしようか……」
その後も美鈴とドラギドラスは、どうしたらいいのかと話し合っていた。
場所は移り、ここはレインライムのギルド。
その頃エリュードとヴァウロイとルイドとライルとゴルイドは、どうやって美鈴を助けたらいいのかと話し合っていた。
「なるほどな。自分の能力で洞窟の封印を解けばなんとかなる、ってわけか。だが、ミスズが気づくと思うか?」
エリュードは難しい表情になり考える。
「言われてみればそうだニャ。だけど、どうしたら……」
「ねぇ、ヴァウロイの能力でなんとかならないの?」
そう聞かれヴァウロイは、ライルの方に視線を向けると首を横に振った。
「ボクは、ミスズと連絡できる能力を持ってないのニャ」
そうヴァウロイが言うと四人は、どうしたらと模索し始める。
「そういやぁ。ドラギドラスが封印されている洞窟は、ここから東の方のネツオン大陸だったよな?」
ルイドはそう言いながら、異空間の収納ケースから地図を取り出しテーブルの上に広げた。
「ネツオン大陸か。あそこは水までもが熱いんだよなぁ。だが、ミスズを助けるためなら……」
「さっきから黙って聞いてたが。あそこまで結構、時間がかかるぞ。それに、もし辿り着いたとして、どうやってミスズちゃんに伝えんだ?」
「確かにゴルイドの言う通りだ。だが、ここで手をこまねいていても仕方がない」
そう言いエリュードはミスズを助けたいが何もできない今の現状と自分に苛立ち唇を噛んだ。すると、噛んだところから血が滲みでる。
その後エリュード達は、ひとまず解散した。
そうこれ以上どうこう考えていても埒が明かないという事と、今のこの状況なら美鈴は大丈夫だろうと判断したからだ。
エリュードとヴァウロイとライルとゴルイドは、あんなことをしておいて流石に宿に泊まれないだろうという事でルイドの家に招かれる。
そしてルイドの家で就寝までの間、可能な限り今後の行動について話し合っていたのだった。
あれから美鈴は、ドラギドラスと色々な話をした。すると自分と同じく女神スイクラムを恨んでいることを知る。
巨大な体のドラギドラスは、狭いと思いながらも地べたに座っていた。
「そっかぁ。だけど、どうしよう。このままここにいても何もできないし。流石にお腹もすいてきたんだけど」
「それは困ったドン。流石に、ここにはミスズが食べられるような物はないドン」
「そうだよねぇ。どうしよう? この洞窟って封印されてるんだっけ?」
暗い洞窟内をキョロキョロ見回した。
「うん、そうなんだドン。だから出れないドン」
「んー、だけど封印を解けば出れるんだよね?」
「確かにそうだけど、封印を解く方法が分からないドン」
そう言われ美鈴は、本当にどうしようかと悩んだ。
「……ねぇ、そういえばここ暗いね。これじゃ何もみえない」
「そうなのかドン? おいらは、暗い方が落ち着くドン」
「そ、そうなのね。……でも、みえないと色々と困るんじゃ?」
そう聞かれドラギドラスは腕を組み考える。
「おいらは、全然みえないわけじゃないから別に困らないドン。だけどミスズは、全然みえないのかなドン?」
そう聞かれ美鈴は、「うん」と頷いた。
ドラギドラスは、何かいい方法がないかと考える。
悩んでいるドラギドラスをみて美鈴は、自分も何かできないかと思考を巡らせた。
「そういえばドラギドラスって、どんな能力が使えるの?」
「大した能力は使えないドン。音波でかく乱させるぐらいしかできないんだドン」
「音波でかく乱、って……。それだけでも凄いと思うんだけど」
そう言い苦笑いをすると額から一滴の汗がタラリ流れ落ちる。
「そうなのかドン? だけど、普段は余り使い道ないし。今だって、使ったとしても意味がないドン」
「確かにそうだね。でも、ホントにどうしようか……」
その後も美鈴とドラギドラスは、どうしたらいいのかと話し合っていた。
場所は移り、ここはレインライムのギルド。
その頃エリュードとヴァウロイとルイドとライルとゴルイドは、どうやって美鈴を助けたらいいのかと話し合っていた。
「なるほどな。自分の能力で洞窟の封印を解けばなんとかなる、ってわけか。だが、ミスズが気づくと思うか?」
エリュードは難しい表情になり考える。
「言われてみればそうだニャ。だけど、どうしたら……」
「ねぇ、ヴァウロイの能力でなんとかならないの?」
そう聞かれヴァウロイは、ライルの方に視線を向けると首を横に振った。
「ボクは、ミスズと連絡できる能力を持ってないのニャ」
そうヴァウロイが言うと四人は、どうしたらと模索し始める。
「そういやぁ。ドラギドラスが封印されている洞窟は、ここから東の方のネツオン大陸だったよな?」
ルイドはそう言いながら、異空間の収納ケースから地図を取り出しテーブルの上に広げた。
「ネツオン大陸か。あそこは水までもが熱いんだよなぁ。だが、ミスズを助けるためなら……」
「さっきから黙って聞いてたが。あそこまで結構、時間がかかるぞ。それに、もし辿り着いたとして、どうやってミスズちゃんに伝えんだ?」
「確かにゴルイドの言う通りだ。だが、ここで手をこまねいていても仕方がない」
そう言いエリュードはミスズを助けたいが何もできない今の現状と自分に苛立ち唇を噛んだ。すると、噛んだところから血が滲みでる。
その後エリュード達は、ひとまず解散した。
そうこれ以上どうこう考えていても埒が明かないという事と、今のこの状況なら美鈴は大丈夫だろうと判断したからだ。
エリュードとヴァウロイとライルとゴルイドは、あんなことをしておいて流石に宿に泊まれないだろうという事でルイドの家に招かれる。
そしてルイドの家で就寝までの間、可能な限り今後の行動について話し合っていたのだった。