ここはレインライムの宿屋。
あれからライルとゴルイドとヴァウロイは、すこし街を探索したあと宿屋にきていた。
そして現在ライルたちは、宿屋のロビーで美鈴とエリュードの事を話をしながら待っている。
「ねぇ、あの二人。うまくやれてるかな?」
ライルは逆向きにまたがって椅子に座り、ヴァウロイとゴルイドのほうへ視線を向けた。
「さあな。だが、まさか。アイツが、あそこまで恋愛に疎いとはなぁ」
そう言いゴルイドは、腕を組み難しい顔をしている。
「ボクは、うまくいってほしくないのニャ。だけど……ニャ」
フワフワ浮きながらヴァウロイは、自分の思いをとるか主人であるヴァンディロードの考えを優先するか、自問自答していた。
「そういえば、ヴァウロイ。おまえって、誰の使い魔なの?」
「……。その事は、口が裂けても言うわけがないのニャ!」
ヴァウロイはそう言い、ライルをにらみ付ける。
「そうよね。悪かった。そう、にらまないでよ」
ヴァウロイに、にらまれライルは取り繕った。
「まぁいいけど。それよりも二人とも遅いのニャ」
「そおいや。確かにおせえなぁ。なんか、あったわけじゃねぇよな?」
「まさか、いくらなんでもねぇ」
ゴルイドにそう言われライルは不安になる。
「分からないのニャ。ミスズが何かやらかしてるかもニャ。……って! もしそうだとしたら、大変な事になるニャ」
ヴァウロイは、どうしようかとアタフタし始めた。
「ヴァウロイこそ落ち着きなさいよ! 何もないとは思うけど。もし何かあれば街中、大騒ぎになってると思うからね」
「いや、ライルちゃん。それもどうかと思うぞ」
そしてそうこう話をしながらライルたちは、美鈴とエリュードがくるのを待ち続けていたのだった。
__そのころエリュードは、ギルドの奥にある医務室のベッドで酔っぱらってグッスリと眠っていた。
美鈴はベッドの横にある椅子に座り、エリュードの事を心配に思い見ている。
(ウチは、何をやってるんだろう。なんで間違って、お酒なんか持ってきちゃったのかな?
それにエリュード。……体調が悪そうだったけど、大丈夫なのかなぁ)
そう美鈴は、思い悩んでいた。するとリムが、ノックをし医務室の扉を開けて中へ入ってくる。
リムは美鈴のそばまでくると、眠っているエリュードの様子をみた。
「さっきよりは、だいぶ酔いが覚めてきてるみたいですね。これなら、もうすこし眠っていれば大丈夫です」
そう言いリムは、美鈴に視線を向けニコッと笑い、またエリュードのほうをみる。
「良かったぁ。だけど、ゾラ。お酒をのむ前、なんで急に体調が悪くなったのかな?」
「その事なら、重い病気ではないので心配いりません。ただこればかりは、本人が気づき対処しなければどうにもなりませんので」
リムはそう言うと、良い方法がないか考え始めた。
「リムさん。いったい、ゾラの病名って?」
リムが言った言葉が引っ掛かり、美鈴はそう問いかける。
「病名ねぇ。……これに、病名なんてあったでしょうか?」
リムは美鈴に病名を聞かれごまかした。
そうエリュードが、美鈴を好きで恋の病にかかっているとはさすがにいえなかったからである。
そう言われ美鈴は不思議に思った。
(ん〜なんだろう。リムさん、何か隠しているような気がする。だけど、そうだとして。なんで、エリュードの病名を隠す必要があるの?)
そう思い考えていたが美鈴は、今はとりあえずエリュードが目を覚ますのを待つことにする。
そしてしばらく美鈴とリムは話をしながら、エリュードの看病を交代で行ったのだった。
あれからライルとゴルイドとヴァウロイは、すこし街を探索したあと宿屋にきていた。
そして現在ライルたちは、宿屋のロビーで美鈴とエリュードの事を話をしながら待っている。
「ねぇ、あの二人。うまくやれてるかな?」
ライルは逆向きにまたがって椅子に座り、ヴァウロイとゴルイドのほうへ視線を向けた。
「さあな。だが、まさか。アイツが、あそこまで恋愛に疎いとはなぁ」
そう言いゴルイドは、腕を組み難しい顔をしている。
「ボクは、うまくいってほしくないのニャ。だけど……ニャ」
フワフワ浮きながらヴァウロイは、自分の思いをとるか主人であるヴァンディロードの考えを優先するか、自問自答していた。
「そういえば、ヴァウロイ。おまえって、誰の使い魔なの?」
「……。その事は、口が裂けても言うわけがないのニャ!」
ヴァウロイはそう言い、ライルをにらみ付ける。
「そうよね。悪かった。そう、にらまないでよ」
ヴァウロイに、にらまれライルは取り繕った。
「まぁいいけど。それよりも二人とも遅いのニャ」
「そおいや。確かにおせえなぁ。なんか、あったわけじゃねぇよな?」
「まさか、いくらなんでもねぇ」
ゴルイドにそう言われライルは不安になる。
「分からないのニャ。ミスズが何かやらかしてるかもニャ。……って! もしそうだとしたら、大変な事になるニャ」
ヴァウロイは、どうしようかとアタフタし始めた。
「ヴァウロイこそ落ち着きなさいよ! 何もないとは思うけど。もし何かあれば街中、大騒ぎになってると思うからね」
「いや、ライルちゃん。それもどうかと思うぞ」
そしてそうこう話をしながらライルたちは、美鈴とエリュードがくるのを待ち続けていたのだった。
__そのころエリュードは、ギルドの奥にある医務室のベッドで酔っぱらってグッスリと眠っていた。
美鈴はベッドの横にある椅子に座り、エリュードの事を心配に思い見ている。
(ウチは、何をやってるんだろう。なんで間違って、お酒なんか持ってきちゃったのかな?
それにエリュード。……体調が悪そうだったけど、大丈夫なのかなぁ)
そう美鈴は、思い悩んでいた。するとリムが、ノックをし医務室の扉を開けて中へ入ってくる。
リムは美鈴のそばまでくると、眠っているエリュードの様子をみた。
「さっきよりは、だいぶ酔いが覚めてきてるみたいですね。これなら、もうすこし眠っていれば大丈夫です」
そう言いリムは、美鈴に視線を向けニコッと笑い、またエリュードのほうをみる。
「良かったぁ。だけど、ゾラ。お酒をのむ前、なんで急に体調が悪くなったのかな?」
「その事なら、重い病気ではないので心配いりません。ただこればかりは、本人が気づき対処しなければどうにもなりませんので」
リムはそう言うと、良い方法がないか考え始めた。
「リムさん。いったい、ゾラの病名って?」
リムが言った言葉が引っ掛かり、美鈴はそう問いかける。
「病名ねぇ。……これに、病名なんてあったでしょうか?」
リムは美鈴に病名を聞かれごまかした。
そうエリュードが、美鈴を好きで恋の病にかかっているとはさすがにいえなかったからである。
そう言われ美鈴は不思議に思った。
(ん〜なんだろう。リムさん、何か隠しているような気がする。だけど、そうだとして。なんで、エリュードの病名を隠す必要があるの?)
そう思い考えていたが美鈴は、今はとりあえずエリュードが目を覚ますのを待つことにする。
そしてしばらく美鈴とリムは話をしながら、エリュードの看病を交代で行ったのだった。