ここは、レインライムの街にあるギルド。美鈴は扉を開け中へ入ると、キョロキョロと見渡した。
ギルドの中はにぎやかで、いろいろな種族がチラホラいて、おもいおもいに酒をのんだり食事をしながら話をしている。
(うわぁ〜、すごい! ここがギルドかぁ。ん? 奥のほうにあるカウンターが受付かなぁ)
そう思い美鈴は、カウンターのほうへと向かい歩きだした。
このギルドの者たちが、美鈴をみながら何やら話をしている。
そこに深々と帽子をかぶったエリュードが入ってきて、美鈴をみつけると歩みよった。
「ミ、ミスズ。1人で勝手にいくな! 何かあったらどうするつもりだ」
そう言われ美鈴は、振り向きエリュードをみる。
「あっ! ごめん、そうだね。今度から気をつける。それより、もう大丈夫なの?」
「ああ。た、多分。大丈夫だ、とはおもう」
「そっかぁ。それなら、よかった。じゃ、登録しにいこう!」
そう言い美鈴は、エリュードの手をとると「行こう」とうながした。
一瞬エリュードはドキッとしたが、なるべく態度にださないようにこらえている。
__その様子をギルドの端のほうにあるテーブルで、ジーッとみている男女の二人組がいた。
「なぁ、ダイン。どうおもうあの二人のことをさぁ」
緑色の髪でショートヘアのヒューマンの女がそう聞いた。
オレンジ色の髪でミディアムヘアのダインというヒューマンの男は、二人をみながら難しい顔をする。
「どおって。ありゃ、どうみたってカップルだろうなぁ。ティム、あの二人がどうしたんだ?」
「あの二人。なんかさぁ、普通のカップルにみえないんだよねぇ」
「普通じゃないってんなら、なんかわけがあってってことか?」
ダインはそう言い身をのりだした。
「恐らくね。……ダイン。すこしあの二人の様子をみていようとおもうんだけど」
「そうだな。ちょうど、面白いことがねぇかとおもってたところだ」
そう言いティムとダインはヒソヒソと話し始める。
__美鈴とエリュードはカウンターの前までくる。するとエリュードが、受付の者らしい女性に声をかけた。
「すまない。冒険者登録をしたいんだが?」
エリュードがそう言うと受付の女性は、ニコッと笑顔をつくり話しだす。
「冒険者登録ですね。登録は初めてでしょうか?」
「ああ。初めてだ」
「うん。ウチも初めてだよ」
そう言い美鈴はエリュードの右側で、受付の女性をみたあとカウンターの奥のほうに視線を向けた。
カウンターの奥には、あちこちに棚があり書類などが整理され置かれていた。その右端のほうには扉があり、開けると階段がある。
その階段をのぼると扉があって、その先はこのギルドのマスターの部屋だ。
「では、書類を書いていただく前に説明をさせていただきますね」
受付の女性はそう言いながら、手続きの書類とギルドについて書いてある書類を近くの棚からとる。
そして二人の目の前に、その書類を置くと説明を始めた。
__冒険者登録について。
登録はどこの街や村でも可能であり、一度登録すればずっと使えるパスカードがもらえます。
そこには冒険で得た経験値など、いろいろな情報が記録される。
ギルド登録時に試験をおこない最初のランクを決める。
ランクとは……。
•軽Cランク→軽Bランク→軽Aランク→軽Sランク→軽SSランク→
•重Cランク→重Bランク→重Aランク→重Sランク→重SSランク→
•メガトン級ランク
があります。__
受付の女性はその後も長々と説明する。
「……と、なります。では書類のほうに記載をお願いします」
受付の女性にそう言われエリュードと美鈴は、書類に目をとおしながら書き込んだ。
エリュードは偽名をゾラ•ユノアスと書き込んだ。
美鈴はよく分からなかったので、エリュードに聞きながら記載していった。
書き終えると二人は、受付の女性に書類をみせる。
受付の女性は一部を読みあげ二人に確認をした。
「では、確認させていただきます。ゾラ•ユノアスさん。種族がエルフ。年齢が225歳。……で、間違いありませんでしょうか?」
そう聞かれエリュードはうなずいた。
「225歳って!? それってもしかしてエルフだからかな?」
「ああ。そうだが、まさか驚かれるとおもわなかった」
そう言うとエリュードは、ショックを受け暗い顔になり落ち込んだ。
「あーえっと……」
美鈴は歳のことで反応してしまい、さすがにまずかったかなぁとおもい反省した。
「あの〜話しても大丈夫でしょうか? まだ終わっていないのですが」
そう言われ二人はうなずいた。それをみた受付の女性は、また確認を始める。
「ミスズ•ブノバ。種族がヒューマン。年齢が23歳。……で、間違いありませんでしょうか?」
そう聞かれ美鈴は、「はい!」と言いうなずいた。
(23か。異世界の者でも、この世界のヒューマンとあまり変わらないんだなぁ)
「これで登録は完了しました。それでは、ランク付けをするための、試験をおこないます。今から、その説明をさせていただきますね」
そう言い受付の女性は、その試験の説明を始める。
そして美鈴とエリュードは、その説明を黙って聞いていたのだった。
(ふあ〜ねむい。この説明って、まだ続くのか? すでに知っていることだけに、よけいに聞いてるのがつらいんだが)
ギルドの中はにぎやかで、いろいろな種族がチラホラいて、おもいおもいに酒をのんだり食事をしながら話をしている。
(うわぁ〜、すごい! ここがギルドかぁ。ん? 奥のほうにあるカウンターが受付かなぁ)
そう思い美鈴は、カウンターのほうへと向かい歩きだした。
このギルドの者たちが、美鈴をみながら何やら話をしている。
そこに深々と帽子をかぶったエリュードが入ってきて、美鈴をみつけると歩みよった。
「ミ、ミスズ。1人で勝手にいくな! 何かあったらどうするつもりだ」
そう言われ美鈴は、振り向きエリュードをみる。
「あっ! ごめん、そうだね。今度から気をつける。それより、もう大丈夫なの?」
「ああ。た、多分。大丈夫だ、とはおもう」
「そっかぁ。それなら、よかった。じゃ、登録しにいこう!」
そう言い美鈴は、エリュードの手をとると「行こう」とうながした。
一瞬エリュードはドキッとしたが、なるべく態度にださないようにこらえている。
__その様子をギルドの端のほうにあるテーブルで、ジーッとみている男女の二人組がいた。
「なぁ、ダイン。どうおもうあの二人のことをさぁ」
緑色の髪でショートヘアのヒューマンの女がそう聞いた。
オレンジ色の髪でミディアムヘアのダインというヒューマンの男は、二人をみながら難しい顔をする。
「どおって。ありゃ、どうみたってカップルだろうなぁ。ティム、あの二人がどうしたんだ?」
「あの二人。なんかさぁ、普通のカップルにみえないんだよねぇ」
「普通じゃないってんなら、なんかわけがあってってことか?」
ダインはそう言い身をのりだした。
「恐らくね。……ダイン。すこしあの二人の様子をみていようとおもうんだけど」
「そうだな。ちょうど、面白いことがねぇかとおもってたところだ」
そう言いティムとダインはヒソヒソと話し始める。
__美鈴とエリュードはカウンターの前までくる。するとエリュードが、受付の者らしい女性に声をかけた。
「すまない。冒険者登録をしたいんだが?」
エリュードがそう言うと受付の女性は、ニコッと笑顔をつくり話しだす。
「冒険者登録ですね。登録は初めてでしょうか?」
「ああ。初めてだ」
「うん。ウチも初めてだよ」
そう言い美鈴はエリュードの右側で、受付の女性をみたあとカウンターの奥のほうに視線を向けた。
カウンターの奥には、あちこちに棚があり書類などが整理され置かれていた。その右端のほうには扉があり、開けると階段がある。
その階段をのぼると扉があって、その先はこのギルドのマスターの部屋だ。
「では、書類を書いていただく前に説明をさせていただきますね」
受付の女性はそう言いながら、手続きの書類とギルドについて書いてある書類を近くの棚からとる。
そして二人の目の前に、その書類を置くと説明を始めた。
__冒険者登録について。
登録はどこの街や村でも可能であり、一度登録すればずっと使えるパスカードがもらえます。
そこには冒険で得た経験値など、いろいろな情報が記録される。
ギルド登録時に試験をおこない最初のランクを決める。
ランクとは……。
•軽Cランク→軽Bランク→軽Aランク→軽Sランク→軽SSランク→
•重Cランク→重Bランク→重Aランク→重Sランク→重SSランク→
•メガトン級ランク
があります。__
受付の女性はその後も長々と説明する。
「……と、なります。では書類のほうに記載をお願いします」
受付の女性にそう言われエリュードと美鈴は、書類に目をとおしながら書き込んだ。
エリュードは偽名をゾラ•ユノアスと書き込んだ。
美鈴はよく分からなかったので、エリュードに聞きながら記載していった。
書き終えると二人は、受付の女性に書類をみせる。
受付の女性は一部を読みあげ二人に確認をした。
「では、確認させていただきます。ゾラ•ユノアスさん。種族がエルフ。年齢が225歳。……で、間違いありませんでしょうか?」
そう聞かれエリュードはうなずいた。
「225歳って!? それってもしかしてエルフだからかな?」
「ああ。そうだが、まさか驚かれるとおもわなかった」
そう言うとエリュードは、ショックを受け暗い顔になり落ち込んだ。
「あーえっと……」
美鈴は歳のことで反応してしまい、さすがにまずかったかなぁとおもい反省した。
「あの〜話しても大丈夫でしょうか? まだ終わっていないのですが」
そう言われ二人はうなずいた。それをみた受付の女性は、また確認を始める。
「ミスズ•ブノバ。種族がヒューマン。年齢が23歳。……で、間違いありませんでしょうか?」
そう聞かれ美鈴は、「はい!」と言いうなずいた。
(23か。異世界の者でも、この世界のヒューマンとあまり変わらないんだなぁ)
「これで登録は完了しました。それでは、ランク付けをするための、試験をおこないます。今から、その説明をさせていただきますね」
そう言い受付の女性は、その試験の説明を始める。
そして美鈴とエリュードは、その説明を黙って聞いていたのだった。
(ふあ〜ねむい。この説明って、まだ続くのか? すでに知っていることだけに、よけいに聞いてるのがつらいんだが)