美鈴たちは、あれから片づけが終わると小さな湖をあとにしスイル大草原を北へと歩き出した。
太陽が登りフワフワした白い雲は、形を変えながらプカプカと浮いている。
スイル大草原の北西部にあるレインライムの街に、美鈴たちは向かっていた。
「ねぇ、エリュード。これからどうするの?」
美鈴がそう問いかけるとエリュードは考えたあと話し始める。
「そうだなぁ。なぜか俺は、お尋ね者になっている。それを、どうにかして究明しないとな」
「だが、どうやって調べるつもりだ? 闇雲に探したって無駄足になりかねねぇぞ」
「そうなのニャ。手配書にはエリュードの名前と似顔絵が描かれていたニャ」
そう言われエリュードは、どうしたらいいか悩んだ。
「確かにねぇ。既にエリュードの顔と名前が各ギルドに知れ渡ってる。そうなると素性を偽り変装した方がいいと思うのよ」
「なるほどな。でも素性を偽るにしろ変装にしても、そう簡単に誤魔化せるとは思えねぇ」
「ん〜変装はなんとかなると思う。そうねぇ、素性を偽るのは確かに難しいかも。だけど、名前だけならなんとかならない?」
そう言われエリュードは立ち止まる。
「なるほど。ライルの言う通り、変装し名前を変え新たにギルド登録をしちまえばいい。まぁ、登録時の素性なんかは適当に書けばいいしな」
「ギルドかぁ。でも、そんなに簡単に登録ってできるの?」
美鈴は、ふと疑問に思い問いかけた。
「確かに簡単じゃないが。登録の時に書いた事柄は、別に偽って記入したとしても調べるわけじゃない。ただ面倒なのがランク付けの試験だ」
「そういえば、そうだったわ。すっかり忘れてた。それだと、いきなりランクを上げるのはまずいけど。どうする?」
「まぁ、そのことなら大丈夫だろう。下のランクの試験を受けて、力の加減をすればいいだけだしな」
そう言いながらエリュードはまた歩き出し、そのあとを美鈴たちが追いかける。
「じゃ、何が面倒なのかニャ?」
ヴァウロイはギルドの仕組み自体使い魔のためか知らなかった。
「何が面倒って……」
そう言おうとするとゴルイドが、エリュードの話を遮り話しだす。
「何が面倒って。そりゃ、最下位クラスの試験じゃ。俺らのような上位クラスにゃ、簡単すぎて手加減する方が大変だ」
「なるほどニャ」
「そういう事かぁ。確かに、そうかもしれないね」
ヴァウロイと美鈴は納得し頷いた。
「ああ、そういうことだ。そうなると、レインライムの街のギルドで登録することになるな。だが試験が終わるまでは、町に滞在することになるが大丈夫か?」
「ウチは、別に大丈夫だけど」
「私も大丈夫。それに、レインライムのギルドに、もっといい仕事があるかもしれないしね」
ライルはニッと笑顔をつくる。
「まぁ、俺は暇だし問題ねぇ。それに、おめぇらといた方が面白そうだしな」
そしてその後、美鈴たちはひたすら歩きレインライムの街近くまで来ていた。
太陽が登りフワフワした白い雲は、形を変えながらプカプカと浮いている。
スイル大草原の北西部にあるレインライムの街に、美鈴たちは向かっていた。
「ねぇ、エリュード。これからどうするの?」
美鈴がそう問いかけるとエリュードは考えたあと話し始める。
「そうだなぁ。なぜか俺は、お尋ね者になっている。それを、どうにかして究明しないとな」
「だが、どうやって調べるつもりだ? 闇雲に探したって無駄足になりかねねぇぞ」
「そうなのニャ。手配書にはエリュードの名前と似顔絵が描かれていたニャ」
そう言われエリュードは、どうしたらいいか悩んだ。
「確かにねぇ。既にエリュードの顔と名前が各ギルドに知れ渡ってる。そうなると素性を偽り変装した方がいいと思うのよ」
「なるほどな。でも素性を偽るにしろ変装にしても、そう簡単に誤魔化せるとは思えねぇ」
「ん〜変装はなんとかなると思う。そうねぇ、素性を偽るのは確かに難しいかも。だけど、名前だけならなんとかならない?」
そう言われエリュードは立ち止まる。
「なるほど。ライルの言う通り、変装し名前を変え新たにギルド登録をしちまえばいい。まぁ、登録時の素性なんかは適当に書けばいいしな」
「ギルドかぁ。でも、そんなに簡単に登録ってできるの?」
美鈴は、ふと疑問に思い問いかけた。
「確かに簡単じゃないが。登録の時に書いた事柄は、別に偽って記入したとしても調べるわけじゃない。ただ面倒なのがランク付けの試験だ」
「そういえば、そうだったわ。すっかり忘れてた。それだと、いきなりランクを上げるのはまずいけど。どうする?」
「まぁ、そのことなら大丈夫だろう。下のランクの試験を受けて、力の加減をすればいいだけだしな」
そう言いながらエリュードはまた歩き出し、そのあとを美鈴たちが追いかける。
「じゃ、何が面倒なのかニャ?」
ヴァウロイはギルドの仕組み自体使い魔のためか知らなかった。
「何が面倒って……」
そう言おうとするとゴルイドが、エリュードの話を遮り話しだす。
「何が面倒って。そりゃ、最下位クラスの試験じゃ。俺らのような上位クラスにゃ、簡単すぎて手加減する方が大変だ」
「なるほどニャ」
「そういう事かぁ。確かに、そうかもしれないね」
ヴァウロイと美鈴は納得し頷いた。
「ああ、そういうことだ。そうなると、レインライムの街のギルドで登録することになるな。だが試験が終わるまでは、町に滞在することになるが大丈夫か?」
「ウチは、別に大丈夫だけど」
「私も大丈夫。それに、レインライムのギルドに、もっといい仕事があるかもしれないしね」
ライルはニッと笑顔をつくる。
「まぁ、俺は暇だし問題ねぇ。それに、おめぇらといた方が面白そうだしな」
そしてその後、美鈴たちはひたすら歩きレインライムの街近くまで来ていた。