エリュードは困惑していた。なんで【水斬りの刃】が自分の手に勝手に収まったのかと。
だがそう考えている間にも体は勝手に動きだす。
(クッ、いったいどうなってる? クソォ〜制御できん!)
ひたすら制御しようとするが、勝手にゴルイドの方を向き大剣を構える。それと同時にゴルイド目掛け突進した。
「ほう、エリュード珍しいじゃねぇか。おめぇから仕掛けてくるとはな。それも大剣でなぁ」
エリュードが自分の方に向かって来ていたので迎え撃つ体勢へと切り替える。
片や美鈴は、エリュードの様子がおかしいことに気づいた。
「ねぇ、ヴァウロイ。なんか様子が変なんだけど、気のせいかな?」
「ミスズ。多分、気のせいじゃないのニャ」
「そうね。恐らく、エリュードに付与した『無双』のせいかも。だけど面白いことになりそう。ねぇ、どうなるかみてましょうよ」
なぜか目を輝かせ、ワクワクしながらエリュードとゴルイドの戦いをみている。
そう言われたが美鈴とヴァウロイは首を横に振った。
「え、えっと。流石にそれはないと思う。だけど、本当にどうしよう?」
「ん〜、ライルの意見に賛同するわけじゃないけどニャ。ここは様子をみてから、行動した方がいいのニャ」
「そうだね。今の段階じゃ、どう動けばいいか分からないし」
美鈴はヴァウロイをみて頷くと、エリュードの方へと視線を向け不安な表情になる。
「まぁ、それもそうね。ちょっと残念だけど……。それじゃ、私も何かあれば極力手伝うよ」
そう言いニッと笑みを浮かべた。
そうこう話をしている内にエリュードは、ゴルイド目掛け猛スピードで向かっている。
「うわぁ〜、クソッ! とまれぇぇ〜!?」
エリュードは必死にもがくが、止まることができず叫んだ。
斧を構えながらゴルイドは、その様子をみていて何をやっているんだと思い首を傾げる。
エリュードはゴルイドの側までくると、いきなり低姿勢になった。そして、大剣を左斜め後ろに向けると地面とスレスレに構えたと同時に叫んだ。
《奥義 風舞水面斬り!!》
すかさずそのまま大剣を右回りに振りながら、舞うように自分の体を回転させる。そして、ゴルイド目掛け斬撃を放った。
それと同時に更に加速していき、舞うように体を捻らせ乱撃を繰りかえす。
ゴルイドは斧で斬撃をかわした。だがその後の乱撃による猛攻撃により、数十メートル先まで飛ばされ地面に叩きつけられる。
「グハッ! な、なんなんだ。ハァハァ、エリュードのこのとんでもない強さはよぉ。まるで別人じゃねぇか」
ゴルイドは体に酷い傷を負い、更に地面に叩きつけられたため全身に痛みがはしり動けない。
(クソッ! 動かねぇ。エリュード、いったい何をしやがった?
それに、おめぇが大剣を使いこなせるなんて聞いたことがねぇぞ。ホントにどうなってやがる?)
ゴルイドは不思議に思いながら、いまだ攻撃をやめる気配をみせないエリュードの方に視線を向ける。
そしてエリュードは、ゴルイドに狙いを定めるなり大剣を構え直すと猛突進した。
「う、だ、誰かぁぁ〜。いい加減みてないで、俺を止めてくれぇぇ!」
だがそう考えている間にも体は勝手に動きだす。
(クッ、いったいどうなってる? クソォ〜制御できん!)
ひたすら制御しようとするが、勝手にゴルイドの方を向き大剣を構える。それと同時にゴルイド目掛け突進した。
「ほう、エリュード珍しいじゃねぇか。おめぇから仕掛けてくるとはな。それも大剣でなぁ」
エリュードが自分の方に向かって来ていたので迎え撃つ体勢へと切り替える。
片や美鈴は、エリュードの様子がおかしいことに気づいた。
「ねぇ、ヴァウロイ。なんか様子が変なんだけど、気のせいかな?」
「ミスズ。多分、気のせいじゃないのニャ」
「そうね。恐らく、エリュードに付与した『無双』のせいかも。だけど面白いことになりそう。ねぇ、どうなるかみてましょうよ」
なぜか目を輝かせ、ワクワクしながらエリュードとゴルイドの戦いをみている。
そう言われたが美鈴とヴァウロイは首を横に振った。
「え、えっと。流石にそれはないと思う。だけど、本当にどうしよう?」
「ん〜、ライルの意見に賛同するわけじゃないけどニャ。ここは様子をみてから、行動した方がいいのニャ」
「そうだね。今の段階じゃ、どう動けばいいか分からないし」
美鈴はヴァウロイをみて頷くと、エリュードの方へと視線を向け不安な表情になる。
「まぁ、それもそうね。ちょっと残念だけど……。それじゃ、私も何かあれば極力手伝うよ」
そう言いニッと笑みを浮かべた。
そうこう話をしている内にエリュードは、ゴルイド目掛け猛スピードで向かっている。
「うわぁ〜、クソッ! とまれぇぇ〜!?」
エリュードは必死にもがくが、止まることができず叫んだ。
斧を構えながらゴルイドは、その様子をみていて何をやっているんだと思い首を傾げる。
エリュードはゴルイドの側までくると、いきなり低姿勢になった。そして、大剣を左斜め後ろに向けると地面とスレスレに構えたと同時に叫んだ。
《奥義 風舞水面斬り!!》
すかさずそのまま大剣を右回りに振りながら、舞うように自分の体を回転させる。そして、ゴルイド目掛け斬撃を放った。
それと同時に更に加速していき、舞うように体を捻らせ乱撃を繰りかえす。
ゴルイドは斧で斬撃をかわした。だがその後の乱撃による猛攻撃により、数十メートル先まで飛ばされ地面に叩きつけられる。
「グハッ! な、なんなんだ。ハァハァ、エリュードのこのとんでもない強さはよぉ。まるで別人じゃねぇか」
ゴルイドは体に酷い傷を負い、更に地面に叩きつけられたため全身に痛みがはしり動けない。
(クソッ! 動かねぇ。エリュード、いったい何をしやがった?
それに、おめぇが大剣を使いこなせるなんて聞いたことがねぇぞ。ホントにどうなってやがる?)
ゴルイドは不思議に思いながら、いまだ攻撃をやめる気配をみせないエリュードの方に視線を向ける。
そしてエリュードは、ゴルイドに狙いを定めるなり大剣を構え直すと猛突進した。
「う、だ、誰かぁぁ〜。いい加減みてないで、俺を止めてくれぇぇ!」