エリュードとゴルイドは、まだ言い合いを続けていた。
「ゴルイド、いい加減にしろっ!?」
「エリュード。おめぇこそ、女の前だからってカッコつけてんじゃねぇっ!?」
その言い合いは更にエスカレートしていき、互いに詰め寄り今にも取っ組み合いの喧嘩に発展しそうだ。
美鈴とヴァウロイとライルは、どうしたらこの二人を止められるのかと互いに相談し合っていた。
「ねぇ。このままだと、ただの喧嘩じゃ済まなくなるんじゃ?」
「確かにね。じゃあ、私が魔法で攻撃して止めようか?」
美鈴とヴァウロイは、ライルが二人の喧嘩に割って入ったら余計ややっこしくなると思い首を大きく横に振る。
「それは流石に、やめておいた方がいいのニャ」
「うんうん、そうだね。ウチもそう思う」
ライルは美鈴とヴァウロイにそう言われ、一瞬ガッカリした。だが、ふとヴァウロイをみて首を傾げる。
「ん? そういえば、お前の側をフワフワ浮いている生き物って。もしかして、お前の使い魔か?」
そう言われ美鈴は、少し考えたあとヴァウロイのことを説明し始めた。
「ん〜、確かにヴァウロイは使い魔だけど。ウチのじゃないよ」
「お前の使い魔じゃない。って、じゃあ誰の使い魔なんだ?」
「そのことは、口が裂けても言えないのニャ! そんなことよりも、エリュードとゴルイドをどうにかしないと大変なことになるニャ」
ヴァウロイは、これ以上ライルに追及されるとまずいと思い話を逸らす。
「確かにそうだけど。んーまぁいいか、仕方ない。その代わり、あとでちゃんと聞かせてもらうからねっ!」
そう言いヴァウロイを睨みつける。すると、ヴァウロイは苦笑いをし渋々頷いた。
(ここで拒否したら面倒なことになるから頷いただけニャ。絶対に言うわけがないのニャ)
そうこう話をしている間にもエリュードとゴルイドはまだ言い争いをしている。
「このまま、お前と言い合ってても時間がもったいない。これは力ずくで止めるしかなさそうだな」
「確かになぁ。俺は別に構わねぇぜ。おめぇを倒せば、あの女が手に入るしな。いや、もう一人いるみたいじゃねぇか。こりゃいい」
ライルの方をみるなりゴルイドは、そこに美鈴がいたのでよだれを垂らしニヤッと笑った。
「おい、ゴルイドっ! もしミスズに指一本でも触れてみろ、いくらお前でも容赦しねぇからなっ!!」
「フンッ、望む所だ! ってか、エリュード。おめぇ、あの女が好きなのか?」
ゴルイドは、美鈴とライルにとった態度が明らかに違っていたためそうエリュードを問い詰める。
「そ、そんなこと……今は、どうでもいいだろっ。それに、ミスズとはそんな関係じゃないっ!」
エリュードはゴルイドに問い詰められ、なぜか無意識に誤魔化していた。そうエリュードは、自分が気づかない内に美鈴のことが気になり始めていたのだ。
(こりゃ、図星だなぁ。おもしれぇ。だが、この様子じゃ。まだあのヒューマンの女に、手を出してねぇみてぇだな。
……そういや今まで、アイツが女といい仲になったって話を一度も聞いたことがねぇ。まさか初めてってことはねぇよなぁ……)
そう思い笑みを浮かべる。
「まぁいい。その話は、おめぇが生きてたらゆっくり聞かしてもらう」
そう言い背中に背負っている斧を軽々と片手で持ち身構えた。
それをみたエリュードは、ゴルイドが本気であることが分かり間合いをとる。
「本気で俺とやりあおうってわけか。お前がその気なら、流石に俺も本気を出さないとまずいよなっ!」
そう言うと異空間の収納ケースから杖を取り出し身構えた。
美鈴たちは少し離れた所でみていて、どうしたら二人を止められるのかとまだ悩んでいる。
そしてエリュードとゴルイドは互いに鋭い眼光で睨み合い、いつでも攻撃ができる体勢をとったのだった。
「ゴルイド、いい加減にしろっ!?」
「エリュード。おめぇこそ、女の前だからってカッコつけてんじゃねぇっ!?」
その言い合いは更にエスカレートしていき、互いに詰め寄り今にも取っ組み合いの喧嘩に発展しそうだ。
美鈴とヴァウロイとライルは、どうしたらこの二人を止められるのかと互いに相談し合っていた。
「ねぇ。このままだと、ただの喧嘩じゃ済まなくなるんじゃ?」
「確かにね。じゃあ、私が魔法で攻撃して止めようか?」
美鈴とヴァウロイは、ライルが二人の喧嘩に割って入ったら余計ややっこしくなると思い首を大きく横に振る。
「それは流石に、やめておいた方がいいのニャ」
「うんうん、そうだね。ウチもそう思う」
ライルは美鈴とヴァウロイにそう言われ、一瞬ガッカリした。だが、ふとヴァウロイをみて首を傾げる。
「ん? そういえば、お前の側をフワフワ浮いている生き物って。もしかして、お前の使い魔か?」
そう言われ美鈴は、少し考えたあとヴァウロイのことを説明し始めた。
「ん〜、確かにヴァウロイは使い魔だけど。ウチのじゃないよ」
「お前の使い魔じゃない。って、じゃあ誰の使い魔なんだ?」
「そのことは、口が裂けても言えないのニャ! そんなことよりも、エリュードとゴルイドをどうにかしないと大変なことになるニャ」
ヴァウロイは、これ以上ライルに追及されるとまずいと思い話を逸らす。
「確かにそうだけど。んーまぁいいか、仕方ない。その代わり、あとでちゃんと聞かせてもらうからねっ!」
そう言いヴァウロイを睨みつける。すると、ヴァウロイは苦笑いをし渋々頷いた。
(ここで拒否したら面倒なことになるから頷いただけニャ。絶対に言うわけがないのニャ)
そうこう話をしている間にもエリュードとゴルイドはまだ言い争いをしている。
「このまま、お前と言い合ってても時間がもったいない。これは力ずくで止めるしかなさそうだな」
「確かになぁ。俺は別に構わねぇぜ。おめぇを倒せば、あの女が手に入るしな。いや、もう一人いるみたいじゃねぇか。こりゃいい」
ライルの方をみるなりゴルイドは、そこに美鈴がいたのでよだれを垂らしニヤッと笑った。
「おい、ゴルイドっ! もしミスズに指一本でも触れてみろ、いくらお前でも容赦しねぇからなっ!!」
「フンッ、望む所だ! ってか、エリュード。おめぇ、あの女が好きなのか?」
ゴルイドは、美鈴とライルにとった態度が明らかに違っていたためそうエリュードを問い詰める。
「そ、そんなこと……今は、どうでもいいだろっ。それに、ミスズとはそんな関係じゃないっ!」
エリュードはゴルイドに問い詰められ、なぜか無意識に誤魔化していた。そうエリュードは、自分が気づかない内に美鈴のことが気になり始めていたのだ。
(こりゃ、図星だなぁ。おもしれぇ。だが、この様子じゃ。まだあのヒューマンの女に、手を出してねぇみてぇだな。
……そういや今まで、アイツが女といい仲になったって話を一度も聞いたことがねぇ。まさか初めてってことはねぇよなぁ……)
そう思い笑みを浮かべる。
「まぁいい。その話は、おめぇが生きてたらゆっくり聞かしてもらう」
そう言い背中に背負っている斧を軽々と片手で持ち身構えた。
それをみたエリュードは、ゴルイドが本気であることが分かり間合いをとる。
「本気で俺とやりあおうってわけか。お前がその気なら、流石に俺も本気を出さないとまずいよなっ!」
そう言うと異空間の収納ケースから杖を取り出し身構えた。
美鈴たちは少し離れた所でみていて、どうしたら二人を止められるのかとまだ悩んでいる。
そしてエリュードとゴルイドは互いに鋭い眼光で睨み合い、いつでも攻撃ができる体勢をとったのだった。