あれから美鈴とヴァウロイとエリュードは、湖に落下したあと意識を失い溺れそうになった。

 だがヴァウロイだけ林から遠かったためか、さほどダメージがなく溺れそうになるもすぐに目を覚ます。その後、二人が溺れそうになっていたので能力を使い助ける。

 そして、ヴァウロイの治癒魔法により美鈴とエリュードは回復した。



 ここは、爆発のせいで半壊寸前になっている林の近くにあるテントの側。と言ってもテントは、爆風により倒れボロボロになっている。

 美鈴とエリュードは、ヴァウロイに助けられたあと数時間経ってから目を覚ました。

 辺りはすでに陽が沈み暗くなっている。

 美鈴たちは、爆風で吹き飛ばされみつからない物以外の回収と破壊された物の片付けをしていた。

「ハァ、やっと片づいたねぇ」

「ああ、そうだな。ミスズにヴァウロイ。今回は俺のミスで、こうなってしまい本当に申し訳ない」

 エリュードは深々と頭を下げる。

「だけど、なんでこうなったのかニャ?」

「俺にもよく分からない。だが、なぜか牛猪がいきなり襲ってきた」

「牛猪に襲われたって。まさか怒らせたのかニャ?」

 そう言いエリュードを、じーっと疑いの目でみた。

「いや、俺は何もしていない。……そういえば牛猪の目が赤かったんだが、ヴァウロイどういうことか分かるか?」

「目が赤かった。それって、もしかして、牛猪が爆発したのかニャ?」

 ヴァウロイは驚きエリュードに詰めよる。

「ああ、そうだが。なんで分かったんだ?」

「その牛猪は、魔法で操られていた可能性が高いのニャ」

「操られてたって。じゃ、誰かがエリュードの命を狙ったってことなの?」

 そう問いかけられヴァウロイは頷いた。

「そういう事になるニャ。でもこれで納得がいったニャ。さっき林の中に入った時に、闇属性の魔力を感じたのニャ」

「闇属性? もしかして魔族なのか」

「断言はできないニャ。魔族以外でも、闇属性の魔法を使う者はいるのニャ」

 そう言われエリュードは誰が自分を狙ったのかと思考を巡らせる。

「いったい誰が俺を?」

「心当たりはないのかニャ?」

「いや、ありすぎて悩んでいる。特に魔族には恨まれているだろうしな」

 それを聞き美鈴とヴァウロイは、呆れた顔になり頭を抱え溜息をついた。

「だけどニャ。魔族だったらボクに、なんらかの方法でコンタクトをとってくるはずなのニャ」

「ってことは、魔族以外の誰かってわけか。だが、いったい誰なんだ?」

 美鈴たちが、そうこう考えながら話をしている頃。__



 __何者かが木々の陰に隠れ、美鈴たちの様子を伺っていた。

(クソッ! やりそこなったか。クスッ、まあいいわ。まだチャンスは十分ありそうだしね)

 そう思い不敵な笑みを浮かべエリュードをみている。

 そんなこととは露知らず。美鈴たちはその後、ヴァウロイが取って来た食材を使い調理を始めた。