あれからヴァウロイとエリュードは術がとけたあとも、美鈴にまたかけられるのが嫌だったので渋々ながらも我慢していた。
「ミスズ。お前が女神を恨む気持ちは分かる。だが魔族と手を組むってえのは、どうかと思うんだが」
「うーん。だけど、やっぱりあの女神だけは許せないのよね」
「でも不思議ニャ。なんで女神がそんなことをしたんだニャ?」
ヴァウロイは、なんで女神が美鈴を処分しようとしたのか不思議に思った。
「それはね。……」
美鈴はヴァウロイに聞かれ、そのことについて説明する。
「うむ。その話を聞く限りだと、ミスズ以外にも召喚された者がいる可能性があるってことか」
「でも、おかしいニャ。ボクや仲間の使い魔たちが勇者を探してたけど、みつけることができたのはミスズだけだったのニャ」
「そうなんだね。そうなると、召喚された他の人たちは元の世界に戻してもらえたってことかな?」
美鈴はそう言い真剣な面持ちになった。
「その話が本当なら可能性は高いな」
「だけどなんでウチだけが、処分されるのかが分からないんだよね」
「女神は、ミスズがダサイから処分するって言ったんだよな?」
そう言われ美鈴は、ウンと大きく頷く。するとエリュードは美鈴をマジマジとみる。
ヴァウロイもまたどうしてなのかと思い、美鈴の周りをフワフワと飛び考え込んだ。
「ダサイ……かぁ。んーミスズ。いつもオシャレとかしないのか?」
「うん。別にオシャレとかに興味ないし。普段から仕事が忙しかったせいで、そんな余裕もなかったのもあるかなぁ」
「なるほどなのニャ。でも、みた目がダサイだけで処分するっておかしいニャ」
ヴァウロイは、フワフワと飛び交いながら腕を組み真剣に悩んでいた。
「まぁこのことを、いつまでもここで考えてても分かるわけでもない」
「確かにその通りだニャ。だけど、どうするのかニャ?」
「そうだな。俺はミスズが心配だ。魔族に、いいように利用されないかとな」
エリュードはヴァウロイを鋭い眼光でみる。
「お前がついてくるのは勝手だけどニャ。ただ、ボクの判断で決められないのニャ」
「誰もお前のような魔族の使い魔と、一緒に行動したいなんて思っちゃいない。ミスズと離れてもらおうかっ!」
エリュードはヴァウロイをつかもうとする。するとヴァウロイは、それを難なく避けた。
ヴァウロイに逃げられエリュードは、その拍子に前にバタンと倒れ顔面を強打する。
「クソッ! このぉ〜、逃げるんじゃねぇ〜」
「逃げるなと言われて、ハイそうですかって言うわけがないのニャ」
ヴァウロイは、してやったりと思いニヤッと笑みをみせた。そして、フワフワ浮きながらエリュードを見下ろしている。
「ちょっと待って! どうしても一緒に行動ってできないの?」
「さあな。俺としては、できることならこの使い魔と一緒に行動したくない」
エリュードはそう言い、ムッとした表情になった。
「ボクも同じニャ。だけど、ご主人様がいいと言えば別だけどニャ」
「そっか。じゃ、どうするかは聞いてからってことでもいいんじゃないのかな?」
そう言い美鈴はエリュードの方へと視線を向ける。
「まぁそれでも構わない。だが、内容次第では分かってるなっ!」
そう言われヴァウロイは頷いた。
「エリュード。お前に聞かれるとまずいから、少し先の方でご主人様と話してくるニャ」
そう言い離れた場所まで行くと、ヴァンディロードに連絡をする。
そして美鈴とエリュードは、ヴァウロイが戻ってくるまで話をしながら待っていた。
(ミスズを連れて逃げるなら今のうちだが。……どうする?)
「ミスズ。お前が女神を恨む気持ちは分かる。だが魔族と手を組むってえのは、どうかと思うんだが」
「うーん。だけど、やっぱりあの女神だけは許せないのよね」
「でも不思議ニャ。なんで女神がそんなことをしたんだニャ?」
ヴァウロイは、なんで女神が美鈴を処分しようとしたのか不思議に思った。
「それはね。……」
美鈴はヴァウロイに聞かれ、そのことについて説明する。
「うむ。その話を聞く限りだと、ミスズ以外にも召喚された者がいる可能性があるってことか」
「でも、おかしいニャ。ボクや仲間の使い魔たちが勇者を探してたけど、みつけることができたのはミスズだけだったのニャ」
「そうなんだね。そうなると、召喚された他の人たちは元の世界に戻してもらえたってことかな?」
美鈴はそう言い真剣な面持ちになった。
「その話が本当なら可能性は高いな」
「だけどなんでウチだけが、処分されるのかが分からないんだよね」
「女神は、ミスズがダサイから処分するって言ったんだよな?」
そう言われ美鈴は、ウンと大きく頷く。するとエリュードは美鈴をマジマジとみる。
ヴァウロイもまたどうしてなのかと思い、美鈴の周りをフワフワと飛び考え込んだ。
「ダサイ……かぁ。んーミスズ。いつもオシャレとかしないのか?」
「うん。別にオシャレとかに興味ないし。普段から仕事が忙しかったせいで、そんな余裕もなかったのもあるかなぁ」
「なるほどなのニャ。でも、みた目がダサイだけで処分するっておかしいニャ」
ヴァウロイは、フワフワと飛び交いながら腕を組み真剣に悩んでいた。
「まぁこのことを、いつまでもここで考えてても分かるわけでもない」
「確かにその通りだニャ。だけど、どうするのかニャ?」
「そうだな。俺はミスズが心配だ。魔族に、いいように利用されないかとな」
エリュードはヴァウロイを鋭い眼光でみる。
「お前がついてくるのは勝手だけどニャ。ただ、ボクの判断で決められないのニャ」
「誰もお前のような魔族の使い魔と、一緒に行動したいなんて思っちゃいない。ミスズと離れてもらおうかっ!」
エリュードはヴァウロイをつかもうとする。するとヴァウロイは、それを難なく避けた。
ヴァウロイに逃げられエリュードは、その拍子に前にバタンと倒れ顔面を強打する。
「クソッ! このぉ〜、逃げるんじゃねぇ〜」
「逃げるなと言われて、ハイそうですかって言うわけがないのニャ」
ヴァウロイは、してやったりと思いニヤッと笑みをみせた。そして、フワフワ浮きながらエリュードを見下ろしている。
「ちょっと待って! どうしても一緒に行動ってできないの?」
「さあな。俺としては、できることならこの使い魔と一緒に行動したくない」
エリュードはそう言い、ムッとした表情になった。
「ボクも同じニャ。だけど、ご主人様がいいと言えば別だけどニャ」
「そっか。じゃ、どうするかは聞いてからってことでもいいんじゃないのかな?」
そう言い美鈴はエリュードの方へと視線を向ける。
「まぁそれでも構わない。だが、内容次第では分かってるなっ!」
そう言われヴァウロイは頷いた。
「エリュード。お前に聞かれるとまずいから、少し先の方でご主人様と話してくるニャ」
そう言い離れた場所まで行くと、ヴァンディロードに連絡をする。
そして美鈴とエリュードは、ヴァウロイが戻ってくるまで話をしながら待っていた。
(ミスズを連れて逃げるなら今のうちだが。……どうする?)