俺が雪のことを初めて認識したのは、高二の修学旅行のときだった。
みんなで飛行機を降りて、移動用のバスに乗るために空港内を集団で歩いていたときに、隣のクラスの誰かが叫んだ。
「せんせー、立花さんがいませーん」
「なにぃ!?」
同じ飛行機に乗ってきていて、ここでいないってどういうことだよって思った。高校生にして、迷子になっていた。
俺らの学校は飛行機は他学科と一緒に乗るが、到着口で学科ごとに分かれて別ルートを行くことになっていた。俺のいる普通科は工業科と一緒に同じ飛行機に乗ってきて、到着口を抜けて学科ごとに分かれた。
だから他の学科に間違えて紛れた可能性もある。先生は「迷子か!?」なんて焦っていたけれど、彼は彼で普通科クラスをバスまで届けなければならない。
そこで先生は俺を、立花探しに任命した。
立花というのは隣のクラスの女だったらしいが、知らないやつだからどうでもいいや、とそっぽ向いてた俺は指名された瞬間驚いたし、面倒臭さに顔をしかめた。なんで俺って思ったけど、今までのいろんな校則違反を見逃してやるって甘い誘惑に負けて、渋々今来た道を戻ることに。
俺は話したこともない立花雪を探しに空港内を散策した。
みんなで飛行機を降りて、移動用のバスに乗るために空港内を集団で歩いていたときに、隣のクラスの誰かが叫んだ。
「せんせー、立花さんがいませーん」
「なにぃ!?」
同じ飛行機に乗ってきていて、ここでいないってどういうことだよって思った。高校生にして、迷子になっていた。
俺らの学校は飛行機は他学科と一緒に乗るが、到着口で学科ごとに分かれて別ルートを行くことになっていた。俺のいる普通科は工業科と一緒に同じ飛行機に乗ってきて、到着口を抜けて学科ごとに分かれた。
だから他の学科に間違えて紛れた可能性もある。先生は「迷子か!?」なんて焦っていたけれど、彼は彼で普通科クラスをバスまで届けなければならない。
そこで先生は俺を、立花探しに任命した。
立花というのは隣のクラスの女だったらしいが、知らないやつだからどうでもいいや、とそっぽ向いてた俺は指名された瞬間驚いたし、面倒臭さに顔をしかめた。なんで俺って思ったけど、今までのいろんな校則違反を見逃してやるって甘い誘惑に負けて、渋々今来た道を戻ることに。
俺は話したこともない立花雪を探しに空港内を散策した。