「かしこまりました」

 いつものように無表情で返事をしながらも、ふと彼の声に惹かれてコルネリアは顔をあげた。
 シルバーの髪が目を引いたが、それよりもサファイアブルーのキラキラと輝く目に吸い込まれそうになる。
 ゆっくりと彼は微笑むと、コルネリアの頬に手をあてて少し撫でた。


「おかえり、コルネリア」


 この人はどうして自分に「おかえり」と言うのか、コルネリアはよくわからず首をかしげた──