それは破壊力抜群だったようで、レオンハルトは顔を赤らめると「心臓に悪いな」と小さな声で呟いた。
よかったのか、悪かったのかとコルネリアが不安そうにするのを見て、焦って釈明したのは言うまでもない──
◇◆◇
その日の夜にコルネリアはある用事のためにレオンハルトの部屋を訪れていた。
(公爵様……じゃなかった、レオンハルト様に庭園で渡そうと思っていたのに忘れてしまってた)
コルネリアが執事からレオンハルトに渡すように、と依頼をされていた手紙を渡すのをすっかり忘れて部屋に戻ってしまっていたのだ。
少し経った後でそれを思い出し、急いで執務室の前へと来ていた。
「レオンハルト様、いらっしゃいますか?」
ドアをノックしてレオンハルトからの返答を待ってみるも、なかなか返って来ない。
しばらく待っても返事がないため、そーっと中を伺うように扉を開けてみる。
「失礼いたします」
しかし執務机のほうに目を遣ってもレオンハルトは座っていない。
何処かに出かけてしまったのだろうか、と思いながら部屋を見渡すとソファで何かがもぞっと動いたのが視線に入ってそちらを向く。
よかったのか、悪かったのかとコルネリアが不安そうにするのを見て、焦って釈明したのは言うまでもない──
◇◆◇
その日の夜にコルネリアはある用事のためにレオンハルトの部屋を訪れていた。
(公爵様……じゃなかった、レオンハルト様に庭園で渡そうと思っていたのに忘れてしまってた)
コルネリアが執事からレオンハルトに渡すように、と依頼をされていた手紙を渡すのをすっかり忘れて部屋に戻ってしまっていたのだ。
少し経った後でそれを思い出し、急いで執務室の前へと来ていた。
「レオンハルト様、いらっしゃいますか?」
ドアをノックしてレオンハルトからの返答を待ってみるも、なかなか返って来ない。
しばらく待っても返事がないため、そーっと中を伺うように扉を開けてみる。
「失礼いたします」
しかし執務机のほうに目を遣ってもレオンハルトは座っていない。
何処かに出かけてしまったのだろうか、と思いながら部屋を見渡すとソファで何かがもぞっと動いたのが視線に入ってそちらを向く。