顔をにこにことさせながら、まぶたの重そうな目でコルネリアを見つめる。
 そうして頬を両手で捕まえると、レオンハルトはいきなり唇を重ねた。

「──っ!!」
「へへ……会いたかった……コルネリア」
「……もうっ! 調子がいいんですから……」

 ぺろりとなめられた唇と、満足そうな表情を浮かべて屋敷に入る。
 少し冷たい手に捕まえられたコルネリアは、そのまま彼に部屋へと連行された。


 甘い時間が訪れる……かと思いきや、レオンハルトはお酒の魔力に負けてそのまま眠ってしまい、翌日コルネリアに口をきいてもらえなかった……。