次第に動きは大きくなり、ぴょんぴょんと飛び跳ねている。

 そんな恋人の姿を見て、彼は彼女の脇に手を入れると、そのまま力を入れて持ち上げた。

「うわっ!」
「ほら、これで良く見える?」
「う、うん……」

 お姫様抱っこでもない、高い高いの状態で持ち上げられるコルネリアは少し顔を赤らめて彼に言う。

「も、もういいよ!」
「そう、じゃあ……」

 最後に大きな花火が打ち上がったと共に、コルネリアの唇はレオンハルトに奪われていた。

「来年も一緒に来ようね」
「ず、ずるい……もう……」

 そう言って暗闇の中、もう一度二人の影は重なった──