それまでの食事では蒸かした野菜のみであったが、新鮮な野菜と味気のあるドレッシングの存在がコルネリアの口いっぱいに広がる。
それがどうやらコルネリアの口に合ったようで、思わず目を大きく見開いて自分の目の前にもあるサラダを見つめる。
そしてその後、横にいるレオンハルトを見た。
「マナーはいいから、食べてごらん。僕は何も怒ったりしないから」
「はい……」
コルネリアはゆっくりとフォークを手に取ると、自分の目の前にある器に盛りつけられたサラダを食べ始める。
あたたかいスープにも、サクッと焼かれたパンにも驚いたが、自分の口の中で新鮮な野菜が瑞々しく感じて思わず顔が綻ぶ。
「よかった、少しずつでいいから好きなものを食べていいから」
「はい」
なんて贅沢なことだろうか、なんて食事は美味しいのだろうか、そんな風に思ったのは初めてのような気がした。
と同時に孤児院にいた頃を思い出して、なんだか少し心が動いた。
(シスターに、食べさせてもらったご飯……)
まだ幼く自分でうまく食べられなかった彼女は他の子供たちと一緒にシスターに食べさせてもらうことが多かった。
それがどうやらコルネリアの口に合ったようで、思わず目を大きく見開いて自分の目の前にもあるサラダを見つめる。
そしてその後、横にいるレオンハルトを見た。
「マナーはいいから、食べてごらん。僕は何も怒ったりしないから」
「はい……」
コルネリアはゆっくりとフォークを手に取ると、自分の目の前にある器に盛りつけられたサラダを食べ始める。
あたたかいスープにも、サクッと焼かれたパンにも驚いたが、自分の口の中で新鮮な野菜が瑞々しく感じて思わず顔が綻ぶ。
「よかった、少しずつでいいから好きなものを食べていいから」
「はい」
なんて贅沢なことだろうか、なんて食事は美味しいのだろうか、そんな風に思ったのは初めてのような気がした。
と同時に孤児院にいた頃を思い出して、なんだか少し心が動いた。
(シスターに、食べさせてもらったご飯……)
まだ幼く自分でうまく食べられなかった彼女は他の子供たちと一緒にシスターに食べさせてもらうことが多かった。