コルネリアは呼吸を整えながら、聖女の力を呼び起こした時のことを振り返ってみる。
すると、一つコルネリアに思い当たることがあった。
「レオンハルト様っ!」
「なに?」
「もう一度だけ、もう一度だけやらせてくださいっ!」
「君の命の保証がない。僕は嫌だ」
「お願いしますっ!」
何度も何度も頭を下げる様子を見てレオンハルトは一つ息を吐いて、彼女の頭を優しく撫でた。
「これで最後だ。いいね?」
「はい、お願いします」
再びベッドに横になった彼を見つめて心の中でもう一度願う。
(どうか、どうか私に彼を助ける力をください……)
コルネリアは再び目を閉じて、呼吸を整えていく。
呼吸が浅くなる手前でコルネリアは、ふと何か光のようなものが視えることに気づく。
(さっきは視えなかった……形のないあたたかい光。もしかして……)
コルネリアはしっかりと呼吸をすると、その光はぼわっと大きく連動して光る。
呼吸、そして鼓動と共に広がるその光にコルネリアは手を伸ばした。
(これが、私の力……!)
掴みとった彼女の視界は明るく輝き、世界が真っ白になる。
すると、一つコルネリアに思い当たることがあった。
「レオンハルト様っ!」
「なに?」
「もう一度だけ、もう一度だけやらせてくださいっ!」
「君の命の保証がない。僕は嫌だ」
「お願いしますっ!」
何度も何度も頭を下げる様子を見てレオンハルトは一つ息を吐いて、彼女の頭を優しく撫でた。
「これで最後だ。いいね?」
「はい、お願いします」
再びベッドに横になった彼を見つめて心の中でもう一度願う。
(どうか、どうか私に彼を助ける力をください……)
コルネリアは再び目を閉じて、呼吸を整えていく。
呼吸が浅くなる手前でコルネリアは、ふと何か光のようなものが視えることに気づく。
(さっきは視えなかった……形のないあたたかい光。もしかして……)
コルネリアはしっかりと呼吸をすると、その光はぼわっと大きく連動して光る。
呼吸、そして鼓動と共に広がるその光にコルネリアは手を伸ばした。
(これが、私の力……!)
掴みとった彼女の視界は明るく輝き、世界が真っ白になる。