「クリスティーナ様がご婚約ですか!」
「ああ、隣国の第二王子で、急に決まったそうなんだが……」
そんな話をしていると、テレーゼが二人のもとにメインの肉料理を運んできながら話しかける。
「それはめでたいですねっ!!」
「ですよね! ふふ」
コルネリアはレオンハルトのほうをちらりと見ながら、口元に手を当てて笑う。
居心地が悪かったのか、彼はくすくすと笑うコルネリアに抗議する。
「何がそんなにおかしいんだ」
「ふふ、だって。レオンハルト様、妹が嫁に行くのが嫌でごねるお兄様みたい」
「なっ! ごねてるって……。しかも、あんなお転婆な妹、こちらから願い下げだ」
「もう……素直じゃないんですから」
コルネリアとテレーゼは目を合わせて笑い、その様子に再び彼は異論を唱えた。
あの時はこうだった、あいつにはひどい目にあわされた、などいろいろと語っていたが、コルネリアにはどれも素敵なただの自慢話のように思えて余計におもしろかった。
(ああ、本当に大事に思っているんだな。クリスティーナ様のこと)
「ああ、隣国の第二王子で、急に決まったそうなんだが……」
そんな話をしていると、テレーゼが二人のもとにメインの肉料理を運んできながら話しかける。
「それはめでたいですねっ!!」
「ですよね! ふふ」
コルネリアはレオンハルトのほうをちらりと見ながら、口元に手を当てて笑う。
居心地が悪かったのか、彼はくすくすと笑うコルネリアに抗議する。
「何がそんなにおかしいんだ」
「ふふ、だって。レオンハルト様、妹が嫁に行くのが嫌でごねるお兄様みたい」
「なっ! ごねてるって……。しかも、あんなお転婆な妹、こちらから願い下げだ」
「もう……素直じゃないんですから」
コルネリアとテレーゼは目を合わせて笑い、その様子に再び彼は異論を唱えた。
あの時はこうだった、あいつにはひどい目にあわされた、などいろいろと語っていたが、コルネリアにはどれも素敵なただの自慢話のように思えて余計におもしろかった。
(ああ、本当に大事に思っているんだな。クリスティーナ様のこと)