あたたかく重なった二人の手は、一生懸命に何か自分の気持ちを伝え合うようにそれぞれの存在を確かめた。
(私は怖がってただけ。全部、自分から踏み出すのをためらっていただけ。私は、もう、迷わない……)
「レオンハルト様、こっちを見て」
「ん? ──っ!!」
レオンハルトが目を開いた瞬間、視界は全てコルネリアに覆い尽くされていた。
彼女の優しい唇が、レオンハルトの唇に重なる──
ゆっくりと離れた二人は何も言わずに見つめ合う。
「レオンハルト様、大好きなんです。私は。すごく。もうどうしようもないくらい好きで、好きで、あなたの恋人だった人に嫉妬するほどに」
「うん」
「でも、今あなたの隣にいるのは私です。妻の私です。だから、もう逃げません。あなたの過去も全て受け入れて、私はあなたを好きになります。レオンハルト様の全てを私にください」
「──っ! ああ、いくらでも渡す。コルネリアになら、全てをあげる……」
(ああ、これでいいんだ。大好きな気持ちを伝えたら。レオンハルト様も私を思ってくださっている。これ以上の幸せなんてない)
(私は怖がってただけ。全部、自分から踏み出すのをためらっていただけ。私は、もう、迷わない……)
「レオンハルト様、こっちを見て」
「ん? ──っ!!」
レオンハルトが目を開いた瞬間、視界は全てコルネリアに覆い尽くされていた。
彼女の優しい唇が、レオンハルトの唇に重なる──
ゆっくりと離れた二人は何も言わずに見つめ合う。
「レオンハルト様、大好きなんです。私は。すごく。もうどうしようもないくらい好きで、好きで、あなたの恋人だった人に嫉妬するほどに」
「うん」
「でも、今あなたの隣にいるのは私です。妻の私です。だから、もう逃げません。あなたの過去も全て受け入れて、私はあなたを好きになります。レオンハルト様の全てを私にください」
「──っ! ああ、いくらでも渡す。コルネリアになら、全てをあげる……」
(ああ、これでいいんだ。大好きな気持ちを伝えたら。レオンハルト様も私を思ってくださっている。これ以上の幸せなんてない)