聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~

「レオンハルト様っ!!!」

 コルネリアは涙声で彼の胸に飛び込んだ。

 二人を映し出すように、雲間から現れた月が光り輝いていた──