手のひらに力を集中させ、そこから風のような攻撃を放つ。
レオンハルトを救った時の優しく純白な光ではない。
彼女の嫉妬の心が原動力になってしまった黒く鋭い棘のような攻撃。
「コルネリアっ!! 目を覚ましてくれっ!!」
「…………」
彼女に彼の言葉は届かず、能面のような顔で再び手をかざしてレオンハルトを狙う。
(コルネリア……! 僕は何度も君に助けられた。君を愛したからこそここにいる。だから……)
レオンハルトは光で纏われた彼女に向かって勢いよく飛び込み、そして抱きしめた。
「──っ!?」
「クラリッサは僕の大切な人だった。彼女は僕の気持ちを理解し、理解しすぎたゆえに死んだ」
「…………」
「僕の人生において彼女の存在は消えることはない。──それでもっ!! 僕にとって愛しい『妻』は、君だけだ!!」
「……っ……」
「君のことを傷つけて、こうして力を暴走させたのも全部の僕のせいだ。だから自分を責めないでほしい。どうか、どうかっ!! 君はもう君自身を傷つけるのはやめてくれ」
「……ルトさま……」
レオンハルトを救った時の優しく純白な光ではない。
彼女の嫉妬の心が原動力になってしまった黒く鋭い棘のような攻撃。
「コルネリアっ!! 目を覚ましてくれっ!!」
「…………」
彼女に彼の言葉は届かず、能面のような顔で再び手をかざしてレオンハルトを狙う。
(コルネリア……! 僕は何度も君に助けられた。君を愛したからこそここにいる。だから……)
レオンハルトは光で纏われた彼女に向かって勢いよく飛び込み、そして抱きしめた。
「──っ!?」
「クラリッサは僕の大切な人だった。彼女は僕の気持ちを理解し、理解しすぎたゆえに死んだ」
「…………」
「僕の人生において彼女の存在は消えることはない。──それでもっ!! 僕にとって愛しい『妻』は、君だけだ!!」
「……っ……」
「君のことを傷つけて、こうして力を暴走させたのも全部の僕のせいだ。だから自分を責めないでほしい。どうか、どうかっ!! 君はもう君自身を傷つけるのはやめてくれ」
「……ルトさま……」