その言葉を聞いてレオンハルトは彼女の話したいことがわかったのか、コルネリアにソファに座るように促す。
二人で座ったところでレオンハルトは静かに話し始めた。
「クラリッサについて、君に話さなければならないとは思っていた。どこまで聞いたの?」
「シュヴェール騎士団のこと、それからリュディーさんがクラリッサさんのもとにかけつけたこと。クリスティーナ様とリュディーさんから」
「そうか、リュディーは言わなかったのか」
「──?」
コルネリアがレオンハルトのほうを向くと、彼は彼女に目を合わせることもないまま言った。
「──クラリッサは僕の婚約者だった」
「──っ!!!」
夜空に浮かぶ月を、薄暗い雲が隠していった──
二人で座ったところでレオンハルトは静かに話し始めた。
「クラリッサについて、君に話さなければならないとは思っていた。どこまで聞いたの?」
「シュヴェール騎士団のこと、それからリュディーさんがクラリッサさんのもとにかけつけたこと。クリスティーナ様とリュディーさんから」
「そうか、リュディーは言わなかったのか」
「──?」
コルネリアがレオンハルトのほうを向くと、彼は彼女に目を合わせることもないまま言った。
「──クラリッサは僕の婚約者だった」
「──っ!!!」
夜空に浮かぶ月を、薄暗い雲が隠していった──