「で、それで許しちゃったの?」
「は、はい……」
「甘い!! 甘いわよ、コルネリアっ!!!」
「──っ!!」
紅茶が零れるほど強くソーサーにコップが置かれた。
よく晴れた日の午後、コルネリアとクリスティーナは仲良くお茶会を開いている。
クリスティーナの執務が忙しくなった影響もあり、近頃は隔週に一度程度のお茶会と言う名の女子会が開催されていた。
コルネリアから先日のレオンハルトとの約束の一件を聞いた彼女は、思わず立ち上がってこの場にいない彼に抗議する。
口をぷくりと膨らませて腰に手を当てながら、大きなため息を吐く。
「あ~やだわ、ちょ~っと見た目がいいからってそんな色仕掛けみたいな」
「い、色仕掛け……」
「そうよっ! コルネリアを弄んで許せないわっ!!」
自分以上に自分を心配して怒ってくれる可愛らしい王女様に、コルネリアは心があたたかくなり嬉しくなった。
(クリスティーナ様はなんて素敵な方なんでしょう……)
シルクのような艶めかしい金色の髪に太陽の光があたり、キラキラと輝いている。
「は、はい……」
「甘い!! 甘いわよ、コルネリアっ!!!」
「──っ!!」
紅茶が零れるほど強くソーサーにコップが置かれた。
よく晴れた日の午後、コルネリアとクリスティーナは仲良くお茶会を開いている。
クリスティーナの執務が忙しくなった影響もあり、近頃は隔週に一度程度のお茶会と言う名の女子会が開催されていた。
コルネリアから先日のレオンハルトとの約束の一件を聞いた彼女は、思わず立ち上がってこの場にいない彼に抗議する。
口をぷくりと膨らませて腰に手を当てながら、大きなため息を吐く。
「あ~やだわ、ちょ~っと見た目がいいからってそんな色仕掛けみたいな」
「い、色仕掛け……」
「そうよっ! コルネリアを弄んで許せないわっ!!」
自分以上に自分を心配して怒ってくれる可愛らしい王女様に、コルネリアは心があたたかくなり嬉しくなった。
(クリスティーナ様はなんて素敵な方なんでしょう……)
シルクのような艶めかしい金色の髪に太陽の光があたり、キラキラと輝いている。