先程とは違って今度はコルネリアの中に苦しみや悲しみのような負の感情が勢いよく流れ込んでくる。
「んぐっ!!」
「コルネリア様っ!!」
あまりの禍々しさに抱え込むことができずに意識を手放してしまいそうになる。
(これが、レオンハルト様が受けてる呪い……?!)
自然と涙が溢れてきて、その雫がぽたりとコルネリアの靴に落ちる。
「おやめくださいっ! コルネリア様が死んでしまいます!!」
「それでも構わないっ! たとえ死んでも、私はレオンハルト様に生きてほしい!!」
「──っ!!」
それまで見たことも聞いたこともないほどのコルネリアの感情の叫びに、テレーゼは思わず手が震えた。
今、必死に彼女は自分の愛する人を助けるために力を使っているんだ、と気づき、同じように涙を流して見守る。
(レオンハルト様を死なせない、死なせたくないっ!)
彼女の叫びが届いたのか、禍々しい跡は少しずつ小さくなって次第にうっすらと一つの傷になる。
それまで彼を蝕んでいたものは収まった。
「レオンハルト……さ、ま?」
先程まで苦しんでいた彼は正常な呼吸を取り戻し、静かに眠りを続ける。
「んぐっ!!」
「コルネリア様っ!!」
あまりの禍々しさに抱え込むことができずに意識を手放してしまいそうになる。
(これが、レオンハルト様が受けてる呪い……?!)
自然と涙が溢れてきて、その雫がぽたりとコルネリアの靴に落ちる。
「おやめくださいっ! コルネリア様が死んでしまいます!!」
「それでも構わないっ! たとえ死んでも、私はレオンハルト様に生きてほしい!!」
「──っ!!」
それまで見たことも聞いたこともないほどのコルネリアの感情の叫びに、テレーゼは思わず手が震えた。
今、必死に彼女は自分の愛する人を助けるために力を使っているんだ、と気づき、同じように涙を流して見守る。
(レオンハルト様を死なせない、死なせたくないっ!)
彼女の叫びが届いたのか、禍々しい跡は少しずつ小さくなって次第にうっすらと一つの傷になる。
それまで彼を蝕んでいたものは収まった。
「レオンハルト……さ、ま?」
先程まで苦しんでいた彼は正常な呼吸を取り戻し、静かに眠りを続ける。