そしてよく見ると、胸のあたりに何か禍々しい跡があり、それが何か影響しているのではないかとのことだった。

「呪詛の類かもしれません」
「じゅそ……?」
「呪いです」
「──っ!!」

 コルネリアの目の前は真っ暗になって、そして力なく床に座り込む。
 テレーゼの声が遠くの方で聞こえたが、コルネリアの意識には届かなかった──