だが、もしかして自分の考えが間違っているのか?と、そう思うほどに今日のコルネリアの様子はおかしい。
「コルネリア」
「はい」
『僕のこと好き?』と聞こうとしたのだが、それで『いいえ』と万一にも言われてしまってはもうレオンハルトは立ち直れない。
それで彼はなんでもない会話に移行してしまう。
「今日はいい天気だね」
「そうですね」
「この前貸した本の新刊が入ったんだ、よかったら読むかい?」
「ありがとうございます、読ませていただきます」
「……」
「……」
レオンハルトはどうしていいかわからずにこめかみ辺りをかいて彼女の様子をちらっとみては紅茶を飲む。
(ああ、両想いになれたのは幻想だったのか?)
新月の奇跡、いや幻だったのかもしれないと彼は思った。
しかしいろいろ考えていると、なんとなくコルネリアの行動にひっかかりを覚える。
(ん? 嫌いならこの部屋にそもそも来ないか)
そうなのだ、レオンハルトのことを嫌っているのであればそもそもこの部屋に来るという選択肢を取らないであろう。
では、彼女がここに訪れて、そして無言でソファにいる理由はなんだ。
「コルネリア」
「はい」
『僕のこと好き?』と聞こうとしたのだが、それで『いいえ』と万一にも言われてしまってはもうレオンハルトは立ち直れない。
それで彼はなんでもない会話に移行してしまう。
「今日はいい天気だね」
「そうですね」
「この前貸した本の新刊が入ったんだ、よかったら読むかい?」
「ありがとうございます、読ませていただきます」
「……」
「……」
レオンハルトはどうしていいかわからずにこめかみ辺りをかいて彼女の様子をちらっとみては紅茶を飲む。
(ああ、両想いになれたのは幻想だったのか?)
新月の奇跡、いや幻だったのかもしれないと彼は思った。
しかしいろいろ考えていると、なんとなくコルネリアの行動にひっかかりを覚える。
(ん? 嫌いならこの部屋にそもそも来ないか)
そうなのだ、レオンハルトのことを嫌っているのであればそもそもこの部屋に来るという選択肢を取らないであろう。
では、彼女がここに訪れて、そして無言でソファにいる理由はなんだ。