レオンハルトはすぐに当時行った教会を訪ねるために、親戚でもあり友人でもあるクリスティーナ王女に今その教会がどうなっているのか尋ねた。
「ああ、あの丘の上の教会と孤児院よね? 確かお父様が引き継いで、私もたまに伺うわね」
「その教会にコルネリアという少女がいたはずなんだが、知っているか?」
「コルネリア……ああ、確かだいぶ前にルセック伯爵家に引き取られたそうよ」
「ルセック伯爵?」
「そう、なんでも子供がいなくて養子として引き取ったみたいだけど」
「ありがとう、ルセック伯爵だな」
レオンハルトがあまりに熱心に尋ねるものだからクリスティーナは何か勘ぐったように口角をあげて彼に尋ねる。
「なあに? その女の子のことが気になるの? まさか、初恋?!」
「そうじゃない」
幼馴染でもあるレオンハルトとクリスティーナは軽口を叩いたり、また彼女が少しからかうように彼の肩を叩いたりする。
まあ、どちらかと言えば言葉数の少ないレオンハルトが彼女のおしゃべりや活発な行動を受け取る側なのだが。
「ああ、あの丘の上の教会と孤児院よね? 確かお父様が引き継いで、私もたまに伺うわね」
「その教会にコルネリアという少女がいたはずなんだが、知っているか?」
「コルネリア……ああ、確かだいぶ前にルセック伯爵家に引き取られたそうよ」
「ルセック伯爵?」
「そう、なんでも子供がいなくて養子として引き取ったみたいだけど」
「ありがとう、ルセック伯爵だな」
レオンハルトがあまりに熱心に尋ねるものだからクリスティーナは何か勘ぐったように口角をあげて彼に尋ねる。
「なあに? その女の子のことが気になるの? まさか、初恋?!」
「そうじゃない」
幼馴染でもあるレオンハルトとクリスティーナは軽口を叩いたり、また彼女が少しからかうように彼の肩を叩いたりする。
まあ、どちらかと言えば言葉数の少ないレオンハルトが彼女のおしゃべりや活発な行動を受け取る側なのだが。