柔らかな春の日差しが差し込む中、レオンハルトの執務室のソファでは彼のほかにもう一人ソファに座る者がいた。
彼女はレオンハルトの妻であるコルネリアだったが、どうにも様子がおかしい。
「コルネリア、これは一体どういうことだい?」
「特になにも」
そう、二人は同じソファに横に並んで座っているのだが、一定の距離を保ったいわゆる親しい者が座る距離ではなく、明らかに距離が離れている。
二人の間は人一人分離れており、なぜ自分がここまで避けられるような扱いを受けているのか、レオンハルトにはわからなかった。
レオンハルトは少々思案した後、そーっと彼女のほうへと近寄ってみる。
だが、今度は同じだけコルネリアが反対のほうへと座る位置をずらす。
(あれ? 昨晩好きだと言われたのは、嘘だったのか?)
そう、昨晩ルセック伯爵への裁きを終えた二人は帰ってきてこの部屋にいた。
その際にお互いの想いを伝え合って、両想いになった……というのがレオンハルトの認識だった。
彼女はレオンハルトの妻であるコルネリアだったが、どうにも様子がおかしい。
「コルネリア、これは一体どういうことだい?」
「特になにも」
そう、二人は同じソファに横に並んで座っているのだが、一定の距離を保ったいわゆる親しい者が座る距離ではなく、明らかに距離が離れている。
二人の間は人一人分離れており、なぜ自分がここまで避けられるような扱いを受けているのか、レオンハルトにはわからなかった。
レオンハルトは少々思案した後、そーっと彼女のほうへと近寄ってみる。
だが、今度は同じだけコルネリアが反対のほうへと座る位置をずらす。
(あれ? 昨晩好きだと言われたのは、嘘だったのか?)
そう、昨晩ルセック伯爵への裁きを終えた二人は帰ってきてこの部屋にいた。
その際にお互いの想いを伝え合って、両想いになった……というのがレオンハルトの認識だった。