紅茶を飲みながらじーっとクリスティーナは段々顔が赤くなる彼女の様子を見つめる。
ああ、彼女もまた恋をしているんだな。
そう思い、さらにそれを恐らく意図的に伝えずにコルネリア自身に気づかせようとしているであろうここにいない彼の意思も汲み取り、クリスティーナは黙って見守ることにした。
「ねえ、コルネリア」
「は、はい」
「あなたは今幸せ?」
その言葉にコルネリアは自信を持って答えた。
「はい、幸せです。こうしてクリスティーナ様とお話ができて、そして、何よりレオンハルト様の傍にいられて、私は幸せです」
「そう」
その言葉に安心したようにふっと微笑むと、また二人は和やかな雰囲気でお茶を始めた──
◇◆◇
クリスティーナとのお茶会を終えたコルネリアは、夕方頃にヴァイス邸へと戻っていた。
ディナーまでは時間があるためいつものように本を読もうと、本棚のほうへ向かって歩いていく。
夕日が差し込み、本棚の前にいる彼女にあたたかさをもたらしている。
「これは、もう読んでしまったし……」
ああ、彼女もまた恋をしているんだな。
そう思い、さらにそれを恐らく意図的に伝えずにコルネリア自身に気づかせようとしているであろうここにいない彼の意思も汲み取り、クリスティーナは黙って見守ることにした。
「ねえ、コルネリア」
「は、はい」
「あなたは今幸せ?」
その言葉にコルネリアは自信を持って答えた。
「はい、幸せです。こうしてクリスティーナ様とお話ができて、そして、何よりレオンハルト様の傍にいられて、私は幸せです」
「そう」
その言葉に安心したようにふっと微笑むと、また二人は和やかな雰囲気でお茶を始めた──
◇◆◇
クリスティーナとのお茶会を終えたコルネリアは、夕方頃にヴァイス邸へと戻っていた。
ディナーまでは時間があるためいつものように本を読もうと、本棚のほうへ向かって歩いていく。
夕日が差し込み、本棚の前にいる彼女にあたたかさをもたらしている。
「これは、もう読んでしまったし……」