コルネリアが自分の育った教会と孤児院から戻り、数日のこと。
彼女は王女であるクリスティーナと会っていた。
王宮でのダンスパーティーで挨拶をして以来、何度か手紙のやり取りをして二人は親交を深めていた。
ついにクリスティーナの休みが取れたため、コルネリアが王宮の庭園にお邪魔するという形でアフタヌーンティーを楽しんでいる。
「どう? レオンハルトはあなたを大切にしているかしら?」
「大切……というのは、私からはわからない部分はあるのですが、大変良くして頂いております」
「そう、ならよかった。昔はあれでも引っ込み思案で、なんていうか寂しがり屋でずっと私にくっついてたのよ」
「え? そうなのですか?」
今の彼からは想像ができない姿に、コルネリアは思わず驚いてしまう。
クッキーをパクリと食べて、優雅に紅茶を飲むと、クリスティーナは指を絡めてその上にちょこんと顎を乗せると、昔を思い出すように語る。
「人よりも身体が大きいのに、怖がり。雷に驚いて本棚の隙間から出られなくなったり、あとは国王の姿にびくびくしてたわね」
「国王に、ですか?」
彼女は王女であるクリスティーナと会っていた。
王宮でのダンスパーティーで挨拶をして以来、何度か手紙のやり取りをして二人は親交を深めていた。
ついにクリスティーナの休みが取れたため、コルネリアが王宮の庭園にお邪魔するという形でアフタヌーンティーを楽しんでいる。
「どう? レオンハルトはあなたを大切にしているかしら?」
「大切……というのは、私からはわからない部分はあるのですが、大変良くして頂いております」
「そう、ならよかった。昔はあれでも引っ込み思案で、なんていうか寂しがり屋でずっと私にくっついてたのよ」
「え? そうなのですか?」
今の彼からは想像ができない姿に、コルネリアは思わず驚いてしまう。
クッキーをパクリと食べて、優雅に紅茶を飲むと、クリスティーナは指を絡めてその上にちょこんと顎を乗せると、昔を思い出すように語る。
「人よりも身体が大きいのに、怖がり。雷に驚いて本棚の隙間から出られなくなったり、あとは国王の姿にびくびくしてたわね」
「国王に、ですか?」