礼拝堂からコルネリアとシスターたちをにらみつけている気配に気づいたのは、見られていたコルネリア自身であった。
その小さな影を見つけると、近寄るでもなく、話しかけるでもなくぺこりという感じで深くお辞儀をする。
「──っ!!」
そんなコルネリアの意外な反応を見て、その小さな影は目を丸くしながらも、ふん、と言った様子でそっぽを向く。
何か良くないことをしてしまったのか、とコルネリアは思ったが、彼女のお辞儀とその視線の先にいた小さな影を見て納得がいったようにニアが声をかけた。
「ヒルダ、あなたの先輩なのよ、きちんとご挨拶しなさい」
「ふん、しないわよ、バーカ」
「こらっ! そんな言葉を使っては……っ! 待ちなさいっ!!」
小さな影──子供のヒルダを追いかけるようにしてニアがコルネリアから離れていく。
ニアと入れ替わるようにコルネリアの傍にはレオンハルトがゆっくりと近づいて来る。
そんな彼女にコルネリアは少しため息を吐いてから、申し訳なさそうな表情を浮かべて呟いた。
「何か嫌われるようなことをしてしまったのでしょうか」
その小さな影を見つけると、近寄るでもなく、話しかけるでもなくぺこりという感じで深くお辞儀をする。
「──っ!!」
そんなコルネリアの意外な反応を見て、その小さな影は目を丸くしながらも、ふん、と言った様子でそっぽを向く。
何か良くないことをしてしまったのか、とコルネリアは思ったが、彼女のお辞儀とその視線の先にいた小さな影を見て納得がいったようにニアが声をかけた。
「ヒルダ、あなたの先輩なのよ、きちんとご挨拶しなさい」
「ふん、しないわよ、バーカ」
「こらっ! そんな言葉を使っては……っ! 待ちなさいっ!!」
小さな影──子供のヒルダを追いかけるようにしてニアがコルネリアから離れていく。
ニアと入れ替わるようにコルネリアの傍にはレオンハルトがゆっくりと近づいて来る。
そんな彼女にコルネリアは少しため息を吐いてから、申し訳なさそうな表情を浮かべて呟いた。
「何か嫌われるようなことをしてしまったのでしょうか」