あくまで彼女が自分の気持ちに気づいて、そしてそれに気づいて混乱が収まるまで待つことにしたのだ。

(まあ、君を愛することは待ってって言っても待たないけどね)

 夜の闇で美しく月が輝き、そしてその月明かりに二人は照らされていた──