「やめろ、その言い方だとなんか僕が大変に難がある人間みたいじゃないか」
「あら? 泣き虫レオちゃんなんて言われていたのはどこの誰かしら?」
「昔の話だ、それはっ!!」
なんとも軽口を叩く様子を見て、コルネリアは自然とふふっと笑みが零れてしまう。
そんな彼女の姿を見て、言いあっていた二人も目を合わせて一瞬微笑んだ。
(もっとレオンハルト様のことを知りたい)
そんな風に心の中で思いながら、コルネリアはクリスティーナに声をかける。
「お二人は幼馴染と聞きました。よかったら、お二人の小さな時の様子を聞かせていただけませんか?」
「ええ、いいわよ! あ、その前にもしよかったらコルネリアと親しみを込めて呼んでいいかしら?」
「もちろんでございます」
「あ、私のことはクリスティーナでいいから」
「そんなっ! 王女様をそのように軽々しく呼ぶことなど……」
と、そこまで言って自分の夫がその軽々しく『クリスティーナ』と呼び捨てにしているという矛盾に気づき、口元を押さえてしまった、いった様子で少し俯く。
「あら? 泣き虫レオちゃんなんて言われていたのはどこの誰かしら?」
「昔の話だ、それはっ!!」
なんとも軽口を叩く様子を見て、コルネリアは自然とふふっと笑みが零れてしまう。
そんな彼女の姿を見て、言いあっていた二人も目を合わせて一瞬微笑んだ。
(もっとレオンハルト様のことを知りたい)
そんな風に心の中で思いながら、コルネリアはクリスティーナに声をかける。
「お二人は幼馴染と聞きました。よかったら、お二人の小さな時の様子を聞かせていただけませんか?」
「ええ、いいわよ! あ、その前にもしよかったらコルネリアと親しみを込めて呼んでいいかしら?」
「もちろんでございます」
「あ、私のことはクリスティーナでいいから」
「そんなっ! 王女様をそのように軽々しく呼ぶことなど……」
と、そこまで言って自分の夫がその軽々しく『クリスティーナ』と呼び捨てにしているという矛盾に気づき、口元を押さえてしまった、いった様子で少し俯く。