「王宮夜会、ですか?」
「はい、実は第一王子からエリーヌ様への招待状が届いておりまして」
朝の日差しを浴びてうんと背伸びをしながら、エリーヌは目を何度かしぱしぱさせながらロザリアの言葉を受け取る。
「ん……え……? ゼシフィード様が?」
どうやら今しがたようやく頭が働いたようで、ロザリアの言葉がようやく脳に到達した。
きょとんとした表情からハッと顔をあげて焦る一部始終を見ながら、くすりと口元に手をあててロザリアは笑う。
「もちろん、それは歌手としてではなく」
「はい、エマニュエル公爵夫人として招かれております」
その言葉を聞き、小首をかしげながらそっと手を顎に当てて考える。
(じゃあ、アンリ様も招かれているのよね?)
そんなエリーヌの疑問に気づいたかのように、ロザリアは今日着るエリーヌのドレスを見立てて声をかけた。
「今回の招待状、なぜかアンリ様には届いておりません」
「え?」
「エマニュエル夫妻に、ではなくエリーヌ様個人にの封書でございました。しかも、どうやらゼシフィード様はエリーヌ様に直接お渡ししようとしたようです」
「はい、実は第一王子からエリーヌ様への招待状が届いておりまして」
朝の日差しを浴びてうんと背伸びをしながら、エリーヌは目を何度かしぱしぱさせながらロザリアの言葉を受け取る。
「ん……え……? ゼシフィード様が?」
どうやら今しがたようやく頭が働いたようで、ロザリアの言葉がようやく脳に到達した。
きょとんとした表情からハッと顔をあげて焦る一部始終を見ながら、くすりと口元に手をあててロザリアは笑う。
「もちろん、それは歌手としてではなく」
「はい、エマニュエル公爵夫人として招かれております」
その言葉を聞き、小首をかしげながらそっと手を顎に当てて考える。
(じゃあ、アンリ様も招かれているのよね?)
そんなエリーヌの疑問に気づいたかのように、ロザリアは今日着るエリーヌのドレスを見立てて声をかけた。
「今回の招待状、なぜかアンリ様には届いておりません」
「え?」
「エマニュエル夫妻に、ではなくエリーヌ様個人にの封書でございました。しかも、どうやらゼシフィード様はエリーヌ様に直接お渡ししようとしたようです」