ゼシフィードの婚約者の座を奪い取った後は、彼にべったりとくっつき、女性を牽制する。
部下の女性や仕事関係の人間、通りかかる令嬢にすら色目を使ったと騒ぎ立てては第一王子の婚約者という立場を利用して処罰を命じた。
もちろん、ロラにそのような権限はないのだが、その当時はゼシフィードも彼女にベタ惚れで彼女のわがままを全て聞いていた。
しかし、最近はあまりの嫉妬深さゆえに窮屈さを感じて、うっとおしくなってしまっていた。
数週間と持たずにそのような関係になってしまった二人は、徐々に言い争いが絶えなくなり、ついにロラが執務室で暴れるようになってしまった。
そうして、彼女にとって一番の地雷であった「彼女」の名をゼシフィードは口にしてしまった。
『エリーヌはそんなわがままじゃなかった』
全てはこの一言で崩れ落ちてしまった。
彼女にとって何よりの嫉妬の対象がエリーヌであり、歌姫であった彼女に敵わないことに腹を立てていた。
(なんで、なんでみんなエリーヌエリーヌって!! もっと私を見てよっ!! 私のほうがすごいのに!! 私の方がうまいのにどうして、どうして!!!!!)
部下の女性や仕事関係の人間、通りかかる令嬢にすら色目を使ったと騒ぎ立てては第一王子の婚約者という立場を利用して処罰を命じた。
もちろん、ロラにそのような権限はないのだが、その当時はゼシフィードも彼女にベタ惚れで彼女のわがままを全て聞いていた。
しかし、最近はあまりの嫉妬深さゆえに窮屈さを感じて、うっとおしくなってしまっていた。
数週間と持たずにそのような関係になってしまった二人は、徐々に言い争いが絶えなくなり、ついにロラが執務室で暴れるようになってしまった。
そうして、彼女にとって一番の地雷であった「彼女」の名をゼシフィードは口にしてしまった。
『エリーヌはそんなわがままじゃなかった』
全てはこの一言で崩れ落ちてしまった。
彼女にとって何よりの嫉妬の対象がエリーヌであり、歌姫であった彼女に敵わないことに腹を立てていた。
(なんで、なんでみんなエリーヌエリーヌって!! もっと私を見てよっ!! 私のほうがすごいのに!! 私の方がうまいのにどうして、どうして!!!!!)