きっぱりと真剣な表情で断り、なんとも嫌そうな表情を浮かべる。
口をとがらせて、他の男にあげるなんて嫌すぎるだろ、と小声で言う。
──彼は、どうやら心の声が無意識に出てきてしまうタイプらしい。
贈り物を受け取ってもらったことにエリーヌが安心していると、アンリがどんどん近づいてくる。
「え……?」
シルバーの髪に包まれた端正な顔、そしてアメジストの瞳に襲われる。
彼はドンとエリーヌの後ろにあった壁に、彼女を捕らえるように手を打つと、そのままエリーヌの首筋に顔を近づけた。
「──っ!!」
鼓動が早まって思わず呼吸が止まってしまう。
彼はエリーヌのうなじに手をやると、そのまま冷たい手を滑らせる。
(ど、どうしよう……え……?!)
身体を動かせずにいると、アンリはそっと離れていく。
その手にはエリーヌがつけていたルジュアル細工の加工の施されたネックレスがあった。
「あ……え……?!」
「ふふ、ごめん。奪っちゃった。これ、俺にくれない?」
どういう意味か分からず、エリーヌはきょとんとして彼の瞳をじっと見つめてしまう。
口をとがらせて、他の男にあげるなんて嫌すぎるだろ、と小声で言う。
──彼は、どうやら心の声が無意識に出てきてしまうタイプらしい。
贈り物を受け取ってもらったことにエリーヌが安心していると、アンリがどんどん近づいてくる。
「え……?」
シルバーの髪に包まれた端正な顔、そしてアメジストの瞳に襲われる。
彼はドンとエリーヌの後ろにあった壁に、彼女を捕らえるように手を打つと、そのままエリーヌの首筋に顔を近づけた。
「──っ!!」
鼓動が早まって思わず呼吸が止まってしまう。
彼はエリーヌのうなじに手をやると、そのまま冷たい手を滑らせる。
(ど、どうしよう……え……?!)
身体を動かせずにいると、アンリはそっと離れていく。
その手にはエリーヌがつけていたルジュアル細工の加工の施されたネックレスがあった。
「あ……え……?!」
「ふふ、ごめん。奪っちゃった。これ、俺にくれない?」
どういう意味か分からず、エリーヌはきょとんとして彼の瞳をじっと見つめてしまう。