買い物から戻ったエリーヌは、その足で植物園を覗いてみる。
ガラスで覆われた部屋の窓から覗いてみるが、見る限りアンリの姿は見当たらない。
廊下側からは植物園の全貌は見えないため、裏庭のほうへ回って中を確認することにした。
(えっと、こっちから出るのかな? あれ? こっち?)
方向音痴なのも相まってか裏庭が見えているのにそこへ行く通路が見当たらない。
すると、廊下の壁と壁の間に細い通路があるのが見えて、そちらに向かってみることにした。
「あ、出られたっ!」
ようやく出られた裏庭にはたくさんの植物と、ガゼボ、それからお墓があった。
(お墓……?)
きっと敷地内にあるのだから身内の人のものかもしれない、と思いながら近づこうとすると、後ろから声を掛けられる。
「エっ!……リーヌ」
びくりとするような『エ』だけを強調された呼び声は、最後に弱々しく、そして恥ずかしそうに後の言葉を紡ぐ。
振り返るとそこには部屋へとつながる扉を開けているアンリの姿。
「アンリ様……!」
「何かあったかい? 大丈夫かい?」
ガラスで覆われた部屋の窓から覗いてみるが、見る限りアンリの姿は見当たらない。
廊下側からは植物園の全貌は見えないため、裏庭のほうへ回って中を確認することにした。
(えっと、こっちから出るのかな? あれ? こっち?)
方向音痴なのも相まってか裏庭が見えているのにそこへ行く通路が見当たらない。
すると、廊下の壁と壁の間に細い通路があるのが見えて、そちらに向かってみることにした。
「あ、出られたっ!」
ようやく出られた裏庭にはたくさんの植物と、ガゼボ、それからお墓があった。
(お墓……?)
きっと敷地内にあるのだから身内の人のものかもしれない、と思いながら近づこうとすると、後ろから声を掛けられる。
「エっ!……リーヌ」
びくりとするような『エ』だけを強調された呼び声は、最後に弱々しく、そして恥ずかしそうに後の言葉を紡ぐ。
振り返るとそこには部屋へとつながる扉を開けているアンリの姿。
「アンリ様……!」
「何かあったかい? 大丈夫かい?」