他に何かお詫びになるもの、価値のあるものをアンリに届けたいと思うも、一向に出てこない。
そこでもう一度考えを改めてみる。
数分考えた後、エリーヌはひとまず邪魔にならない手紙を書いてみることにした──
よく招待状やお礼状を自分で書いていたエリーヌは、筆は早く文字に思いを込めるのは得意だった。
それでも自分の夫となった人に初めての手紙を書く、というのは緊張して筆が止まる。
ひとまず軽い自己紹介とこれからの挨拶を書いてじっと文面を見つめた。
(う~ん……)
なんとなくしっくりこなかったため、その手紙をくしゃっと丸めてゴミ箱に捨てた。
(やっぱり何かアンリ様のお好きなものを届けてもらうことにしましょう)
ロザリアには屋敷は好きに回っても良いと許可をもらっていたため、そのまま屋敷探索をすることにした──
エリーヌの部屋を出て左にある角を曲がった先に細い通路があり、そこの奥がアンリの部屋だと聞いている。
アンリの部屋の前まで行ってみるも、仕事の邪魔になるからと入るのはためらわれた。
そこでもう一度考えを改めてみる。
数分考えた後、エリーヌはひとまず邪魔にならない手紙を書いてみることにした──
よく招待状やお礼状を自分で書いていたエリーヌは、筆は早く文字に思いを込めるのは得意だった。
それでも自分の夫となった人に初めての手紙を書く、というのは緊張して筆が止まる。
ひとまず軽い自己紹介とこれからの挨拶を書いてじっと文面を見つめた。
(う~ん……)
なんとなくしっくりこなかったため、その手紙をくしゃっと丸めてゴミ箱に捨てた。
(やっぱり何かアンリ様のお好きなものを届けてもらうことにしましょう)
ロザリアには屋敷は好きに回っても良いと許可をもらっていたため、そのまま屋敷探索をすることにした──
エリーヌの部屋を出て左にある角を曲がった先に細い通路があり、そこの奥がアンリの部屋だと聞いている。
アンリの部屋の前まで行ってみるも、仕事の邪魔になるからと入るのはためらわれた。