「いいえ、アンリ様のほうこそ、ひどい顔ですよ」
「その言い方こそひどいんじゃないか?」
「ふふ、では夕食を一緒に食べて、今日はきちんと休みましょう」
「ああ、そうしようか」
ちょうど二人が夕食の話をしていた頃、研究室の扉をノックする音が聞こえた。
「アンリ様、エリーヌ様、夕食のお時間でございますが、本日もここで召し上がりますか?」
「いや、今日はダイニングできちんと取る。ごめん、いつもこんな場所まで運ばせて……」
「──っ!!」
「どうしたのロザリア」
アンリの言葉があまりに衝撃的だったようで、ロザリアは目を丸くしながら思わず次の言葉を紡げずに立ち尽くしている。
そうして、ハッと我に返ったかと思えば小声で話し始めた。
「……なこと、はじめて……」
「え?」
「アンリ様が人並みに食事をとろうとなさっているなんて……いつも研究しながら作業のように召し上がっていたのに……!」
「ロザリア、俺をそんな変人みたいに……」
「変人」と言い放った途端、エリーヌとロザリアは同時にアンリをまじまじと見つめる。
「え?」
「いや、アンリ様は十分変人かと」
「ロザリア!?」
「その言い方こそひどいんじゃないか?」
「ふふ、では夕食を一緒に食べて、今日はきちんと休みましょう」
「ああ、そうしようか」
ちょうど二人が夕食の話をしていた頃、研究室の扉をノックする音が聞こえた。
「アンリ様、エリーヌ様、夕食のお時間でございますが、本日もここで召し上がりますか?」
「いや、今日はダイニングできちんと取る。ごめん、いつもこんな場所まで運ばせて……」
「──っ!!」
「どうしたのロザリア」
アンリの言葉があまりに衝撃的だったようで、ロザリアは目を丸くしながら思わず次の言葉を紡げずに立ち尽くしている。
そうして、ハッと我に返ったかと思えば小声で話し始めた。
「……なこと、はじめて……」
「え?」
「アンリ様が人並みに食事をとろうとなさっているなんて……いつも研究しながら作業のように召し上がっていたのに……!」
「ロザリア、俺をそんな変人みたいに……」
「変人」と言い放った途端、エリーヌとロザリアは同時にアンリをまじまじと見つめる。
「え?」
「いや、アンリ様は十分変人かと」
「ロザリア!?」