ライブのラスト
ア「ジェ”ギナ”ヴェ”イ”ヴェ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”」
ライブのラストを飾るような今の自分にできる限りのシャウトを仲間たちへ飛ばす
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
大歓声の中、今回のライブは終わりを告げた
ア「センキュー!」
うおおおおおおおおおおおおお!!!
そして俺は観客全員にコールする
ア「みんな、いつも【おれら】のライブに来てくれてありがとな。こう見えても
割とマジで感謝してるんだぜ?でよ」
俺は続ける
ア「それで、それでさ・・・お前らまだ。捨ててねえよな?今回のチケット」
当たり前だよ
何言ってんのさ
アキトさんからもらったものはなんでも俺らの宝物です!
そんな言葉が飛び交う
ア「お前ら・・・そういう事は・・・テメェを生んでくれた両親にいいやがれ!!」
そしてまた、俺は一呼吸おいた
ア「それで、今回のチケットだが」
観客全員が俺の言葉にかたずをのむ
ア「俺が今から手を二拍子叩いてその後ある言葉を言う。どうか続いてその言葉を
言ってほしい」
今夜のチケットを縦に破り捨てながら・・・だ
俺はそう付け足した
モブ「アキトさん、一体何言って・・・」
俺は【素の表情】でソイツをにらみつけた
ア「従えないなら、今ここで死ぬか・・・?」
モブ「い、いえ。そんなことは」
ア「だったら黙ってろ」
そして2~3ステージ上で往復して、俺は手を叩いた
一斉にチケットが破かれる音が一つ余さず俺の耳に届く
ア「俺らのシマを横取りする成憂会はブッ潰す!!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
ア「おらぁ!!お前らも続きやがれ!成憂会はブッ潰す!」
成憂会は
ブッ潰す!
成憂会は
ブッ潰す!
endless・・・
ガダン!!
その時である
噂をすれば影・・・てのは、本当にあるんだな
情報屋のタケルを盾に三人組のヤツらが転がり込んできた
成憂会の幹部「さて・・・何やら世迷言が聞こえたようだが。ここでお間違えないか」
トゥ! びー こんてぃ ν's
ア「タケル!」
俺は唖然として囚われの仲間の名を呼ぶ
モブ「ア・・・アキトさん。みんな、逃げて!!コイツらは俺ら※ラドチルの
見せしめとして先ずはここを潰す気で・・・がぁ!!」
※ラディアント・ストリートで育った子供たち
小銃のグリップで成憂会の組員の一人がタケルを殴りつけた
ア「やめろ!」
既にタケルは気絶し、地面に倒れていた
組員「やれやれ、粗悪な育ちをしている者はこれだからいけませんね。幹部候補」
幹部候補「その通り、だからこそこんな社会のゴミは徹底的に排除するのがお前らの
役目だ」
組員2「後はお任せください」
すると幹部らしき男はライフル銃のようなものを取り出し、瞬間天井に向けて乱射した
ズダダダダダダダ!!
会場がけたたましい悲鳴、怒号様々な感情が入り混じった空間に染まった
ア「やめろ!頼む!!やめてくれ!お願いだから!」
涙ながらに俺は叫ぶ、だがそうしたところで状況は何も変わらない
一通り天井をグシャグシャにした幹部らしき人物は残りの組員に耳打ちして、
ライブハウスを去っていった