しばらく愛の言葉を2人に向かって交互に伝え続けて、それも2人が満足して(加えて俺の語彙が限界を迎えたことで)一段落すると、

「ね、ケースケ。改めて気持ちも通じ合ったことだし、これからはそっちも頑張りましょうよ?」
 シャーリーが身体を寄せて足を絡めながら言った。

 なんかもう密着度合いがすごい。
 ふよふよふにゅん、ふにゃん、ふよん。
 シャーリーの身体の前面の柔らかいのが全て、俺に密着してしまっていた。

 もちろん『そっち』ってのはつまり俺の男性機能改善のことだ。

「そうですよケースケ様。それにこれはケースケ様のためであると同時に、わたしたちも嬉しくて、パーティみんなが幸せになれるエブリワン・ハピフルな活動なんですから、やらない理由がありません」

 アイセルも競うようにして、俺の腕をギュッと抱きながら、足を絡めてくる。
 シャーリーとは少し違う、だけど同じくらいに魅力的な感触が俺の身体に密着した。

 今日はもう『イエス』というまで逃がさないという、2人の強烈な意思を、俺は感じてしまっていた。

 そして両サイドからの全裸密着サンドイッチに、俺は下腹部が何とも言えないゾワゾワとした熱を持ち始めたことを感じ始める。

 最近また時々感じられるようになった性的興奮だが、込み上げそうで上りきらなくて、なんとも言えないもどかしさがある。

 それでも頻度は上がっているし、込み上げてくる感覚も日に日に強くなっている。
 今なら一気に改善できそうな気が、しなくもなかった。

 俺だって今の状況が改善するなら改善したいわけでだな。
 なら俺も2人の協力の気持ちを尊重して、行動を共にするか――!

「決めた。一区切りついてちょうどいいタイミングだし、俺もそろそろ本気で頑張ってみる。よろしく頼むなアイセル、シャーリー。俺のために2人の力を貸してくれ」

「えへへ、お任せあれ」
「そうと決まったら全力でサポートするわよ」

「はい、みんなで頑張りましょう!」
「じゃあケースケの同意も得られたことだし、早速、今日の夜からね」

「え? いや、ちょっと……今日の夜は勘弁してくれないかな?」
「どうしてよ?」

「今日はもう、本当に身体の隅々まで余すところなく筋肉痛で、人としての活動限界のリミットすれすれだからさ」

 なにせ身体をお湯の中に投げ出したまま、そこから動かすのすら辛いレベルだ。

「それなら、聞いたことがあるんですけど」
「何をだ?」

「死ぬ寸前だったり、疲れ切った状態の方が、子孫を残そうとする本能が強く働くとかで、男性機能が活発化するらしいんですよ」

「そういや嘘か真か、そんな迷信みたいな話があったような」

「ならもう決まりよね。迷信でもなんでも、ダメ元で挑戦するだけならタダなんだし、やらない理由がないものね」
「こんなに疲労困憊になる機会はなかなかないでしょうし、試すならむしろ今日ですよね」

「そういうわけだから、やっぱり今晩から頑張りましょう」
「ですねっ♪」

 俺の両サイドで、意見が完全にまとまってしまった。