「そうなんだ!よかったやん!」
「うん、ありがと!世翔」
昨日のことを世翔に話した。半ば、嬉しくて伝わりにくい所もあったけどちゃんと聞いてくれた。
「それでね、昨日思ったんだけど世翔はどこのクラス?」
「あっ...えとー」

キーンコーンカーンコーン

ちょうどよくチャイムが鳴ってしまった。
「鐘鳴ったから!じゃあな!七音」
「うん!」
慌てて教室に戻る。
自分の席に座ってふと疑問に思った。
クラスを訪ねた時、世翔ちょっと動揺していた気がする。
それに世翔なんて珍しい名前、今まで気づかなかったなんて。
違和感を感じる。



「先生!世翔って人知ってますか?」
「うーん、聞いたことないな。そんな特徴的な名前なら覚えてると思うけど」
「そうですか。ありがとうございます」
授業終わり、聞いてみたけどやっぱり。
いつのまにか登録されている世翔にメールを送る。

『放課後会おう』