自分の名前が大嫌いな私に対し妹は自分の名前が大好きだ。
魅珀。
よく見かけない名前だからこそ覚えてもらえるって。
理解ができない。
でも、そんな魅珀が少し羨ましい。
七音なんて変な名前をつけた親が憎いしそんな変な名前の自分が醜い。
「七音!」
自分の名前が聞こえて後ろを振り返る。誰だっけと考える暇もなく次の言葉を投げかけられる。
「面白い名前やな」
「馬鹿にしてる?」
しまった。卑屈になっている自分がいる。謝らなきゃいけないだろうけど嫌だ。
「な訳あるかい!俺も面白い名前やで」
そう言って自重するように笑う彼。
「なんて名前なの?」
「せしか」
「どういう漢字?」
「世界の世に快翔の翔ぶで世翔」
「どうしてそんなに笑えるの?恥ずかしくないの?」
失礼な事を言ってることは分かってるけどそんな名前を好きになれる意味がわからない。
「恥ずかしいに決まってるやろ、でも仕方ねえやん。それに俺の名前、漢字はかっこいいし?お前の名前だってかっけえよ
「でも.....!」
「なあ、ちょっと俺の話聞いてくれん?」
関西弁で真っ直ぐ私に問いかける彼の瞳は澄んでいた。
「うん」
どこの誰かも知らないけどそんな彼の話をちゃんと聞きたいと思った。聞かなきゃいけないと思った。
魅珀。
よく見かけない名前だからこそ覚えてもらえるって。
理解ができない。
でも、そんな魅珀が少し羨ましい。
七音なんて変な名前をつけた親が憎いしそんな変な名前の自分が醜い。
「七音!」
自分の名前が聞こえて後ろを振り返る。誰だっけと考える暇もなく次の言葉を投げかけられる。
「面白い名前やな」
「馬鹿にしてる?」
しまった。卑屈になっている自分がいる。謝らなきゃいけないだろうけど嫌だ。
「な訳あるかい!俺も面白い名前やで」
そう言って自重するように笑う彼。
「なんて名前なの?」
「せしか」
「どういう漢字?」
「世界の世に快翔の翔ぶで世翔」
「どうしてそんなに笑えるの?恥ずかしくないの?」
失礼な事を言ってることは分かってるけどそんな名前を好きになれる意味がわからない。
「恥ずかしいに決まってるやろ、でも仕方ねえやん。それに俺の名前、漢字はかっこいいし?お前の名前だってかっけえよ
「でも.....!」
「なあ、ちょっと俺の話聞いてくれん?」
関西弁で真っ直ぐ私に問いかける彼の瞳は澄んでいた。
「うん」
どこの誰かも知らないけどそんな彼の話をちゃんと聞きたいと思った。聞かなきゃいけないと思った。